米国教育

体罰か虐待か (米国の高校スポーツの場合)

先日、米国の体罰の歴史と、今も一部で学校での体罰が行われていることをこちらの記事に書きました。 「適切な体罰は必要」〜米国に根強く残るムチを求める声 - Global Press - 朝日新聞社(WEBRONZA) では、米国の学校の運動部での体罰はどうなっているの…

米国学校スポーツとハンドブック

昨日、ツイッターでつぎのようなことをつぶやきました。 これはテキサス州の高校生選手の保護者向けに作成されているハンドブック。表紙、目次に続く3ページに心にとめておいてほしい統計として、プロ入り、大学でプレー続行できる人数を書いている。http:/…

学校に更衣室がないらしい…

ワールドシリーズが始まるころになると、冷え込んできますね。 私の住んでいるミシガン州では、最低気温が氷点下付近。 10月中はサマータイムのために、朝7時ごろはまだ真っ暗。 こちらの6年生(日本では5年生)の上の息子は7時25分に家を出て、隣に…

教育予算、数学とアメリカンフットボール。

米国はスポーツ大国で、プロスポーツ、大学スポーツが巨大なビジネスになっていることはよく知られていることだと思います。お金を払って試合を見る人がおり、お金を払って放映権を買い取る会社があります。プレーをする選手だけでなく、指導者、スタッフな…

選ぶ権利 もしも、保護者がアホな私である場合(ドリフのコント風)。

「はだしのゲン」の閲覧制限がネットで話題になっています。 学校で一斉にこどもたちに見せるというのとは、違うもののよう。 ただ、読む権利、読まない権利でちょっと個人的に気になっていることがあるので、メモしておきます。 うちの子どもたちは米国中西…

特産品… 大学とスポーツチームのロゴ

今日は下の息子の「マーケットデー」という行事に参加するため、学校へ行ってきました。 これはいわゆる「お買いものごっこ」です。 子どもたちが宿題として各家庭で作ってきたものを、作り物の紙幣を介して売買するものです。 商品の制作にあたってひとつル…

Evaluation

今日は、早朝から子どもたちの野球のevaluation に行ってきました。 うちの子どもは、野球については、ハウスと呼ばれるレクリエーション色の強いリーグでやっています。 このリーグは参加したい人は全員どこかのチームに入ることができるのですが、シーズン…

標準テストは、貧困やマイノリティの子どもに有効か否か 覚書

州標準テストに関する本 opposing viewpoints Standardized Testingこの本はタイトルの通り、ひとつの事柄に対して、対抗する2つの意見を紹介する(恐らく中高生向け)シリーズ。 Standardized Testing (Introducing Issues With Opposing Viewpoints)作者:…

統一テスト妄想編

統一テスト結果の公表と教員評価、学校評価について。 子どもたちに同じ内容のテストを同じ時間に受けてもらう。このこと自体は別に悪いことではないと思います。 自分の学力が同級生の子と比べて、どのくらいかっていうのを知ることも悪いことではないと思…

スクールポリスのこと

spitzbaraさんのブログを読んで考えたこと。http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/64617042.html テキサス州の学校でスクールポリスが子どもたちの「授業妨害行為」を取り締まり、逮捕までしているという話。 学校で、自分の子どもが『問題児』によってケガ…

高校アイスホッケー部、デトロイトライオンズに挑戦!

NFL米プロフットボールのプレーオフが今週末から始まります。 現在の私の最寄のNFLチーム、デトロイト・ライオンズが1月8日に試合を行います。地元住民の多くがこの試合の中継を観戦するはずです。 そんな折、市の高校のアイスホッケー部からメールが届…

しかし、それでもコーチの指導に納得できな場合

昨日は親、選手とコーチの間にある24時間ルールというものをご紹介しました。 親や選手がコーチに苦情申し立てをしたいときには、試合中に熱くなった気持ちを少し冷却してから話し合いを持つというものです。しかし、どうしてもコーチの指導法や起用法が納…

24時間ルール

24時間ルール 数ヶ月前のことですが、ミシガン州デトロイト郊外の公立高校のアスレチックディレクター(運動部を統括する部長)に、高校スポーツについての話を聞きました。 いろいろな話を伺ったのですが、少年スポーツ活動、または高校スポーツでの親と…

学校の廊下 取り出し

週に1、2度、アメリカの小学校にボランティアに行っています。 始業と終業のベルはあるのですが、他の休み時間は学年ごとにずれているせいか、 1時間ごとにベルがなることはありません。 そして、また、授業時間にも関わらず、廊下を通行する子どもたちが…

日本の高校野球とリトルリーグ

私の大学時代の卒論は「甲子園の高校球児はなぜ、最終回二死からヘッドスライディングするのか」というテーマだった。 「高校生らしい野球をしめくくるための“演技”である」という仮説だった。 当時、よく読んでいた山際淳司の本にも、うろ覚えだけど、 守備…

体育

体育 子どもの算数(数学)や国語の学力の国際間比較はわりにニュースになります。 それで、日本の子どもの学力の順位が落ちていると、今後、国際間の経済競争で不利になりそうな予想がされたり、1位になった外国の勉強法が紹介されたり。 けれど、国際間の…

子どものスポーツ と その国の学力は

子どものスポーツを見れば、その国の教育が分かる? 以前、小学校低学年からトライアウト(入団テスト)をして、能力のある子どもだけを選抜してトラベルチームを作るという話を書きました。 読んでいただいた人のなかに、いかにも上手な、訓練された子ども…

スキップのできない小学生

スキップのできない小学生 少し前に分数のできない大学生という本が日本で話題になったようです。 私の身近には、スキップのできないアメリカの小学生が何人かいます。小1の20人学級でスキップのうまくできない子どもが4−5人います。 分数ができない大…

子どものスポーツと人格形成

公教育と子どものスポーツ 昨日、アメリカでスポーツをしていると、やたら「楽しむ」という言葉を耳にするという話を書きました。 しかし、その一方で、アメリカでも子どもの組織だったスポーツでは「人格形成」という目標を掲げているところが多いようです…

父性原理と子どものスポーツ

父性社会 アメリカ 米国では公立高校でも、とくに団体スポーツに入部するときには、入団テストを受けるのが一般的です。毎年、その種目のシーズン前にトライアウトと称される入団テストを実施します。 ここで、一軍、二軍に分けたり、人数の多いスポーツ、学…

科学的子育て社会

科学に基づいた子育て 私は米国在住です。 こちらでも、書店に行くと多くの育児雑誌が並べられています。食事や栄養の摂らせ方、兄弟けんか、保育園や託児所でのトラブルの解決法など、毎号、毎号、様々な話題が取上げられています。雑誌のなかには年齢別に…