これは祭りかもしれない

OHL試合開催の続き

 OHLの試合を私の住んでいる市のアイスホッケーリンクで開催したことを前回のブログで書きました。

 今回は、そのとき感じたことを書きたいと思います。

 だいたい私はメンドクサイことはやりたくない方です。PTAなどから役目をいただくと、妙に責任(自称、根はマジメなので)を感じて、重荷に感じることが多いのです。

 今回の試合開催も、飲食品の売り子をするときには、何度も、自分に割り当てられた時間帯を確認し、その時間帯に役目を果たせるようにと思っていました。

 しかし、やってみると非常に楽しかったわけです。学園祭とか文化祭のような気分を味わいました。ガチガチのビジネスじゃないけど、モノを売る、買っていただくっていうのは楽しいもんです。「こっち、こっちの方が冷えてますよ」なんて、クーラーボックスからわざわざ冷たいのを出したりして…。祭り気分でした。

 考えてみれば、米国は歴史の短い国で、日本の伝統的な夏祭り(天神祭りとか、ねぶた)みたいなのはありません。

 もちろん、独立記念日の花火とか、ニューヨークの大晦日のカウントダウンとか、感謝祭のパレードとかはあります。近所でもアマチュアバンドが舞台にたって、催しもののブースを設置したサマーフェスティバルとかウインターフェスティバルのようなものはあります。

 でも、顔見知りの地域の若い人たちが湯気だして、汗流してお神輿を担いだり、流鏑馬があったりして、地域住民全体がやや興奮しながら、非日常的な時間を味わうというのは、米国(うちの近所ですが)には、あまりないかもしれません。

 私は、アイスリンクでプレーしている選手を神輿担いだり、山車を引きまわす若い衆に置き換えると、これは日本の夏祭りによく似ていると感じました。

 ホッケーの試合の場合、アイスリンクには若者が体から湯気出して試合をして、それをやや興奮しながら観戦している人がいて、また、私たちのように、その人出を期待してモノを売るテキ屋がいて。休憩時間にシューティングさせてもらった子どもらはお稚児さん的存在だったかもしれません。

 他の学生スポーツを観戦したときにも、同じような感じがしました。高校でも大学でも、応援合戦や、ブラスバンド対抗はスタンドで盛んに行われていて、彼らは神輿を担ぐ人以外の、鳴り物担当とでも言えるのではないでしょうか。祭りを盛り上げるのには重要な存在です。

 ただし、プロスポーツを観戦したときには、あまりそういう気分にはなりません。試合数が多いことや、「祭り」の中心である選手たちが、自分たちとはやや離れた存在であるからかもしれません。観光として多くのお客さんを呼べる大きな祭りをやや外側から見ている感覚に近いのかもしれません。