しかし、それでもコーチの指導に納得できな場合

 昨日は親、選手とコーチの間にある24時間ルールというものをご紹介しました。

 親や選手がコーチに苦情申し立てをしたいときには、試合中に熱くなった気持ちを少し冷却してから話し合いを持つというものです。しかし、どうしてもコーチの指導法や起用法が納得できない場合もあります。(コーチに恵まれていない状態、またはコーチとの相性が悪かった場合など)

 米国でも、高校のスポーツ活動の場合は、コーチやチームが気に入らないからといって他のチームに移ることは簡単なことではありません。転校するか、サッカーなどクラブチームがある種目の場合は、そちらに移るぐらいしか選択肢はないと思います。

 しかし、それよりも幼い年齢の場合(小中学生)は、シーズンごとに、なかにはシーズン中でも、チームを移ることが頻繁にあります。

 シーズン毎にトライアウト、またはドラフトしてチームを編成するので、コーチやチームに不満がある場合は、翌シーズンは別のチームのトライアウトを受けにいけばよいのです。選択肢が豊富です。

 日本ならば一度、所属したチームは離れるべきはないとされると思います。しかし、米国では「その場、そのシーズンにおける仲間」なので、選手の移動は頻繁に行われています。

 中にはドクターショッピングのように、コーチショッピングをしているかのような選手(親)もいます。また、同じシーズン中に1人の子どもが掛け持ちで2チーム(同じ種目)に所属しているケースも少なくありません。(練習機会、出場機会を得たいためです)

 一方、コーチ側にも権限があります。チームの規則や、コーチの指示に全く従えない場合は、選手をリリースできるようです。(実際には難しいでしょうが…)