越後獅子

越後獅子

 クリスマスが終わると26日から、また、子どもたちのアイスホッケーの試合と練習がぎっしり詰まっております。

 練習は夫が送迎を担当することになっているので、私は今のところ行かないつもりです。

 しかし、試合には行きます。だって、おもしろいから。ただでさえ、スポーツ観戦はおもしろいのに、自分の子どもがやるのだから、はっきり言ってたまりません。

 我が家では子どものアイスホッケーだけで2人で年間に3000ドル程度を費やしています。長男には軽く2000ドルかかっており、再来年、二男もトラベルチーム(競技チーム)に入ることになれば、このくらいはかかるものと思われます。この他、春は野球やサッカーもやっております。

 「お金がかかりすぎる」と最初は思っていたのですが、例えば、家族4人でメジャーリーグをはじめとするプロスポーツの試合を観戦すると、いくら安くあげても100ドルはかかります。毎週、2人の子どもの試合を楽しませてもらっているので、年間3000ドルの出費も「費用対楽しみ」ととらえれば高い買い物ではないと、私は思うようになりました。

 しかし、これは同時に親である私が子どもたちの試合を「娯楽」として「消費」していることでもあります。子どもも熱中して楽しんでやっているので、横文字で言えば「WIN-WIN」になります。

 それでも時々、自分自身も含めて、周囲の大人が、起用法や勝敗やトライアウトの結果に一喜一憂し、特には大人同士がケンカごしになっているのを見ると、私は「越後獅子」を思い出すのです。

 「越後獅子」はだいだい7歳から14歳となっているようですから、まさに少年・少女スポーツの子どもたちの年齢とも一致します。

 子どもに芸をさせて、うまく行けば喜んで「親からの賞賛」とい褒美を与え…。失敗すれば、子どもを直接、ムチでたたくことはありえませんが、言葉では励ましながらも、内心がっかりし…。

 全然関係ないけど、確か杉作少年でしたっけ。私はテレビとか映画の鞍馬天狗は全然知りませんで、マンガで杉作少年と越後獅子を知りました。

 越後獅子とその親分関係にならないよう、静かに試合観戦する所存でござます。