谷口輝世子Kiyoko Taniguchi

米国在住のライター。日本ではスポーツ紙の記者をしていました。スポーツ取材が中心です。

3歳児立ちションで2500ドル罰金

 大田朋子さんのお書きになった記事(http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=201211203236)では、スペインでは高い教育を受けていると思われる高級住宅街でも犬のフンが放置されている様子がレポートされています。条例があっても守っている人がいないそうです。
 この記事のなかで、大田さんは子どもたちが通う学校では掃除をする時間がなく、自分たちが使ったものを片づけるというマナーが育まれていないのではないかと推測されています。

 私は米国ミシガン州のデトロイト郊外に住んでいます。私の子どもたちが通う公立学校でも、日本のような清掃時間はありません。子どもたちの下校後に掃除をする専門の職員がいらっしゃいます。
 ただ、子どもたちが全く“掃除”をしないというのとも少し違うようで、先生の指示を受けて片づける、下校前に片づける、何かを床にこぼした場合にはペーパータオルで拭くなどのことはやっているようです。
 私の住んでいるところでは、子どもが学校で掃除をしていないことと、飼い主が犬の糞の処理を行うかどうかとは別に、他の要素が入り込んできているように思います。
 
 条例があっても守られていないスペインとは対称的に、米国オクラホマ州ではこんな出来事がありました。http://www.news9.com/story/20010769/three-year-old-piemont-boy-gets-2500-ticket-for-peeing-in-his-front-yard
 3歳の男の子が、トイレでなく、外でおしっこをしてしまいました。場所は自分の家の敷地。しかし、そこにいた警官になんと2500ドルの違反キップを切られました。公衆の場所、みんなに見えるところで排尿をしたという理由です。
 男の子の保護者は、キップを切ったこの市の警察署に、不服申し立てをしたのですが受け入れられなかったとのこと。来月出廷するそうです。
 条例は何のために作られたのかが忘れられ、ただ違反を見つけ出し、マニュアル通りの手順を踏んで、罰を課すためだけのものになってしまっています。(かなり硬直しているような印象を受けます)
 
 ちょっと話が変わりますが、私はここに住んでいて、オーナーに課せられた所有物(ペットを含む)への責任や、子ども養育の義務責任などは、とても強く求められているように感じます。
 飼い猫、飼い犬、ペット、子ども、これらが何かトラブルを起こした場合には、所有者または保護者の責任が強く問われます。(日本でも同じかもしれません)。
 アメリカは法を守る義務や責任を追及する(これぞ、正義!キリッ みたいな)というのが大好きなのかもしれません。追及される可能性のある側に立つと、警官からキップを切られないように、誰かから訴えられないようにしないといけないので、慣れるまでは、ある程度の緊張感があると思います。
 私の住む市では犬の糞に関する条例はそれほど厳格ではないようです。(今、ネットで検索しただけ…)しかし、家の近くで犬の糞を見てしまうことはほとんどありません。みな飼い主が「責任」を持って処理されているようです。
 ただし、たくさんやってくる野鳥の落し物は、そこらじゅうにまき散らされています。こちらのほうは誰にも「責任」がありませんから、放置されたままになっています。さすがに、家の目の前とか店の前だとホースで洗うぐらいのことは、やっている人が多いようですが、野鳥が飛んでくる季節には公道など、やや汚れています。