谷口輝世子Kiyoko Taniguchi

米国在住のライター。日本ではスポーツ紙の記者をしていました。スポーツ取材が中心です。

メジャーリーグに黒人選手が少ない。黒人投手も少ない。

メジャーリーグには、黒人選手が少ない。ここ数年、全体の8%台になっている。

米国内のアフリカ系米国人は、全人口の12~13%なので、メジャーリーグは米国の人口構成と照らし合わせても、黒人選手が少ないといえる。

NBANFLでは、黒人選手が活躍していて、黒人選手の割合は、米国の人口構成と照らし合わせても高い。(数えてません)

日本で発行されている『月刊スラッガー』の選手名鑑号をパラパラめくっている。

黒人投手がどのくらいいるのか気になったから。投手、捕手は黒人選手が少ないポジションであるといわれている。

この選手名鑑は今年1月から2月にかけて作成されたもので、開幕時のロースターを全て反映しているわけではないけども、各チームの40人ロースターから作られている。

この名鑑号で顔写真付きで掲載されている投手だけを数えてみた。米国出身の黒人投手は、ヤンキースのサバシア、ホワイトソックスのビール、アストロズのウィリアムズ、カブスのライト、カージナルスのフリーマン、ロッキーズのホーキンス、パドレスのロス。見落としがあるかもしれないが、7人。

しかし、メジャーリーグの投手で、褐色の肌を持っているのはこの7投手だけではない。ラテン系選手がいる。彼らの人数は、アフリカ系米国人選手よりも多い。

私には黒人選手は投手の適性がないとは考えられない。

なぜなら、かつてはサチェル・ペイジなど優れた黒人選手がたくさんいたこと。

もうひとつは、褐色の肌を持つラテン系の選手にも、優れた投手がたくさんいるからだ。

黒人の投手が少ないことは、プロ入りする前のアマチュア時代、つまり中学や高校、大学で投手をする機会が少ないのではないかと私は考えている。

メジャーリーグには黒人の投手が少ない状態が続いているので、観戦している黒人の野球少年も影響を受けて、他のポジションで活躍する黒人選手にあこがれを持ちやすいのかもしれない。

少年野球の場でも白人選手が中心となっているため、そこに黒人選手が入っていくと、差別ではなく、人種別適性への偏見があり、例えば足が速いなどで、指導者が外野など他のポジションをすすめるのかもしれない。

いや、はっきり言うと、昔は偏見があり、投手や捕手など頭脳をより使うというポジションには、黒人選手を起用したがらないということがあったらしい。

米国内にも黒人が多く住んでいる地区があり、そこで野球チームを作れば、黒人少年によってチームが編成される。そうすれば、黒人少年の中から、投手が生まれるはずだ。

メジャーリーグでは、黒人少年野球人口を増やそうとはしている。しかし、黒人少年の間では野球は人気のあるスポーツではない。タイガースのトリー・ハンターはフットボールやバスケットボールのほうが全額奨学金支給を受けやすいからだと、話している。

もうすぐ、メジャーリーグの人種の壁を破ったジャッキー・ロビンソンデーがくる。