谷口輝世子Kiyoko Taniguchi

米国在住のライター。日本ではスポーツ紙の記者をしていました。スポーツ取材が中心です。

米国の小学校 レベルに合った英語の本を多読

私の2人の子どもたちはミシガン州の公立の学校へ通っています。

この2人の子どもが小学校低学年のときから中学年にかけて、1日20-30分、本を読むという宿題が出ました。もう上の息子は中学生なので、こういった宿題は出ていないようですが。

アメリカの場合は、ひとりひとりの読解力に違いがあるという前提で学校教育が行われていて、自分のレベルに合った本を学校から毎日のようにかりてきて、それを家で読みます。本をかりてくるだけでなく、ウェブサイトも利用します。

 読解力とかけ離れた本を子どもに読ませると、本嫌いにつながる、1ページに5個も6個も読めない、知らない単語が出てくると、読むことが苦痛になってくるということから、細かいレベル分けがなされているようです。

Reading A-Z: The online leveled reading program with downloadable books to print and assemble

このサイトにはレベルごとに分かれた文章やお話がたくさんあり、音声を聞きながら読むこともでき、最後に読解力をはかる4択問題などがついてきます。

ひとりひとりのレベルに合ったと書きましたが、初めて文字の読み書きを習うキンダーガーテン(日本の幼稚園年長児にあたる)のときから、先生が一斉にではなくて、ひとりひとりをテストするわけです。子どもたちの学校で使われていたのは、およそ26段階に分かれているもので、キンダーガーテンはこの最初のレベルから始めます。

先生がおよそこの辺ではないかというメドをつけて、キンダーガーテンのときは、そのレベルのものを音読させます(事前に、どの文章を読むかは分かりませんから、日本のように教科書を繰り返し音読して練習するのとは違います)

100%声に出して文字が読めて、書かれていることの内容が分かっているのかをテストします。

それでレベルを把握します。レベルを子どもにも伝えます。キンダーガーテンのときは色分けでした。

そうすると、子どもが、学級内に置いてある本棚から自分のレベルの色のシールが張られた本を選んで借りてくるわけです。

だんだん、学年が上がってくると、読む分量が多くなるので、個別テストのときもだいたい黙読、一部は声を出して読んで発音できるかなどもチェックし、読解力の質問に答えるようです。

ただ、先生によってはテストがわりといい加減で、前回よりも一つ上のレベルとわりとテキトーに指示しているような印象を受けたこともあります。ムリのない範囲なので、簡単な本を読んでるなあと思ったことも。

もうひとつはクラスの他と人と比べて進度が早いほうとか、遅いほうとか、子どもも何となく分かってくるので、そのあたりは気になります。

もちろん、家で宿題以外に自分の好きな本を読むときは、レベルにこだわらなくてもいいのですが、「読まされる本」としてはこのレベル分けは有効かもなというのが私の感想です。

どうして、こういう感想に至ったかというと、私の子どもたちはアメリカ生まれのアメリカ育ちですが、週に1度、補習校に通って、日本の教科書を使って学習していることとつながっています。

子どものうち1人が、国語が苦手で、学年があがってくるにつれて、週に1度の学習では、教科書の内容についていけなくなっています。その様子を見ている時に、あ~日本語でもあの26レベルの読書ができる仕組みがあったらなあ。海外在住なので、できればPCか電子書籍対応で、と思うのです。