米国 遺伝子組み換えでない食品を知る権利

 私は遺伝子組み換え食品に関しては、一般的に報道されていること以上のことは何も知りません。

細胞から遺伝子を取り出し、植物の細胞の遺伝子に組み込み、新しい性質を持つ植物にする。害虫に強い性質にすると、食糧危機を救う可能性がある。その一方で、消費者からは遺伝子組み換え食品が健康に影響を及ぼすのではないかと懸念する声もある。

私が知っていることはこんな程度しかありません。私自身は遺伝子組み換え食品には、わりと無頓着なほうかもしれません。

米国食品医薬品局(FDA)によると、遺伝子組み換え食品にも規則を設け、市場に出る前に評価を行っていて、安全性に疑問があるものは出ていないとしています。

しかし、米国の消費者も日本と同じように、知らないまま遺伝子組み換え食品を口にすることには不安を感じている人たちがいます。たとえ、安全であったとしても「自分の食べる食材、食品が遺伝子組み換えであるかどうかを知る権利がある」という声をあげています。

消費者の知る権利に応えているのが「NONGMO Project」です。この緑の草に黄色の蝶々のマークは、第3者の基準を満たした非遺伝子組み換え食品であることを示しています。非遺伝子組み換え材料のみを使用していることを、消費者に知らせたいメーカー側が検査費用を負担し、食品のパッケージには「NONGMO Project」というマークをつけて販売しています。f:id:kiyoko26:20140226075214j:plain

米国の有機野菜、自然食品のスーパーマーケットであるホールフーズでは、2018年までに、同社で販売する全商品を対象に、遺伝子組み換え材料が含まれている場合は表示する計画であると発表しました。

私の家の近くのホールフーズでは、中に入ると、どのようにしたら遺伝子組み換えではない食材を選ぶことできるかを、分かりやすいように掲示もしています。

自主的に検査をして認証する以外にも、いくつかの州では遺伝子組み換え食品であることを表示するよう義務づけることを法制化する動きが出ています。