学生スポーツ。それぞれの関わり方で参加したい。

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元オリンピックのソフトボール代表選手であるジェシカ・メンドーサさんは、現在、高校生選手を大学に送り込んだり、大学側が有望選手を見つけ出すというリクルート業に携わっています。

メンドーサさんは、奨学金を得て大学進学を狙う中高生のソフトボール選手に対し、説明会を開催。

そこでは強豪校や大学名にこだわらず、自分の学びたい学科があり、ソフトボールをできる環境を探すことが大切であると、話をしています。

彼女は「みなさんの中には(アメリカン)フットボールのある大学に行きたいと考えている人もいますよね。フットボールの観戦は学生時代の大きな何かというのも、私は分かります」というような内容のことも言っていました。

この説明会に来ているのは、エリートソフトボール選手。それでも、その大学の一員としてフットボール観戦を楽しみたい、それを大学を選ぶことの条件にしたいと考えていても不思議ではないということなのです。

高校の試合を観戦していると、アメリカンフットボールの試合では、選手以外の生徒にも活躍の場が用意されています。ハーフタイムには吹奏楽のチームがグラウンドレベルにまで降りてきて行進しながら演奏、チアリーダーもハーフタイム中に演技を披露。

これはデトロイト市のコメリカパークで行われた大学のアイスホッケー屋外戦。冬のナイターでとても寒いので防寒した状態で演奏。

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高校アメリカンフットボールの試合のハーフタイムでは、選手たちではなく、吹奏楽部、チアリーダーが主役。見ている観客もこの学生たちに向かって拍手をおくっています。

このほか、新聞部、放送部といった学生も試合に立ち会っています。

それぞれの好きなことで、学校の運動部活動、特にアメリカンフットボールの試合に関わり、盛り上がったり、応援すること、その場の雰囲気を楽しんでいます。金曜日の夜という開放的な時間帯であることも大きいかもしれません。

もちろん、チームの用具管理や水分補給を補助するスチューデント・マネジャーも、自分のやりたいこと、できることで、スポーツ部の活動に関わっています。

性や人種によって、活動への参加機会がなかったり、制限されたりするのは認めてはいけないと私は、思います。また、自己犠牲を強いるような圧力をかけることや、それを「美しい」ことと捉えることも避けなければならないと私は思います。

(恐らく、スチューデント・マネジャーら、チームのスタッフとして活動に参加している人たちに自己犠牲を強いるような雰囲気というのは、そのスポーツ部そのものにもそういう雰囲気があるのではないかと思います)

それぞれの立場でスポーツ部活動に参加している生徒や学生は決して脇役ではない、ということを観戦するたびに強く感じます。