2011-01-01から1年間の記事一覧

大妄想 プロ野球 アメリカチャリティー戦

東日本大震災が起こったのはプロ野球の開幕戦が迫っていた3月11日。 そこから開幕戦の日程や、照明を必要とするナイター試合をどのように開催するか。 色々とドタバタがあったようだ。 私の身内の米国人が冗談を言った。 「日本のプロ野球チームにアメリ…

ファン養成ギプス

スポーツファン養成ギプス 昨日はとても暖かく、子どもらの乗ったスクールバスは窓を開けていた。その開いた窓から叫び声が聞こえてきた。 バスのなかで子どもらが声を合わせて「レッツゴー、レッドウィングス」と掛け声をかけている。NHLのプレーオフで…

体育

体育 子どもの算数(数学)や国語の学力の国際間比較はわりにニュースになります。 それで、日本の子どもの学力の順位が落ちていると、今後、国際間の経済競争で不利になりそうな予想がされたり、1位になった外国の勉強法が紹介されたり。 けれど、国際間の…

走って、お金を集めること

チャリティ・ラン? 地震や津波で被災された人への義捐金集めとして、スポーツ界ではチャリティー・マッチ、チャリティー・ゴルフなどが開催されます。音楽や演劇、演芸でも同じように入場料を義捐金とされているようです。 普段は見せることでお金をもらっ…

児童書業界も困惑 ステロイド問題

これはデイビッド・オルティス こっちはプホルス児童書業界も困惑 ステロイド問題 私はアメリカに来たばかりのころ、子ども用に書かれたスポーツの本をよく買っていました。 スポーツ取材のために渡米してきたのですが、英語の分厚い本を読む力と時間がなく…

子どものスポーツ と その国の学力は

子どものスポーツを見れば、その国の教育が分かる? 以前、小学校低学年からトライアウト(入団テスト)をして、能力のある子どもだけを選抜してトラベルチームを作るという話を書きました。 読んでいただいた人のなかに、いかにも上手な、訓練された子ども…

スキップのできない小学生

スキップのできない小学生 少し前に分数のできない大学生という本が日本で話題になったようです。 私の身近には、スキップのできないアメリカの小学生が何人かいます。小1の20人学級でスキップのうまくできない子どもが4−5人います。 分数ができない大…

女子学生選手が妊娠したら 奨学金

スポーツ奨学金をもらって進学する女子選手の場合。 多くのスポーツ種目で女子選手が活躍しているのはよく知られていることです。 米国のサッカー代表のなかには子どもを持つ選手が数人いて、遠征先に子どもとベビーシッターをしてくれる家族を連れていく様…

子どものスポーツとジェンダー

子どものスポーツとジェンダー 昨日、子どもたちの野球の試合に行ってきました。小学校低学年は男女混合でやっていて、女の子も数人います。 彼女たちは揃いのユニホームこそ着ていますが、ベルトはピンク、ヘルメットとスパイクにはピンクのラインが入った…

いわゆる貧困地区と子どものスポーツについて

スポーツと人格形成 その3 少年スポーツは子どもの人格形成に役立つのか? スポーツをしているといい子になれるのか。3日前、4日前にこんなことを書きました。 今、米国で、もっともスポーツを子どもの成長に役立てようとしているのは、インナーシティと…

なぜ、アメリカには塾があまりないのか

なぜ、アメリカには塾があまりないのか。 日本に里帰りすると、新聞の折込広告のなかに、大量の学習塾のチラシが入っています。小学校中学年から上の学年を対象にした進学塾から、幼稚園児を対象とした大手の塾など様々です。 私が住んでいるところには、学…

人々が人格を作る

スポーツは人格形成に役立つのか 昨日の原稿は削除しようかどうか迷いましたが、自分の考えもまだ迷っているのだし、ブログでもあるしと思って(まさかとお思いでしょうが、私、お金をいただいて原稿を書くという仕事もしているので)、そのままにしました。…

子どものスポーツと人格形成

公教育と子どものスポーツ 昨日、アメリカでスポーツをしていると、やたら「楽しむ」という言葉を耳にするという話を書きました。 しかし、その一方で、アメリカでも子どもの組織だったスポーツでは「人格形成」という目標を掲げているところが多いようです…

楽しむこと

楽しむこと 何年も前、アトランタオリンピックのころだろうか、名の知れた女子水泳選手が大会前に「楽しみたい」というような発言をしていた。 確か、私が見たのは、当時、久米宏やっていたニュース番組で、久米さんの問いかけに対し、女子水泳選手はマスコ…

チーム・ホイト

チーム・ホイト 昨日まで、子どもがスポーツするときの親との関係や、親が「ファン」として子どものスポーツを観戦するときに起きる現象を書いてきた。 米国のスポーツ界で、親と子の共通の楽しみとして最も「成功した」一例として、父ディック・ホイト、息…

家族の娯楽としてのスポーツ その落とし穴

スポーツが家族の娯楽になるとき 子どもはスポーツをすることを楽しみ、親は子どもが選手として活躍することを見て楽しむ。 穏やかな家族なら、親がフーリガン化することもないだろうし、子どもも親の援助のもとスポーツに打ち込める。スポーツが家族の娯楽…

親のフーリガン化を防ぐ

親のフーリガン化を防ぐには 子どもが選手としてスポーツ楽しみ、親はスポーツ「ファン」として試合を観戦する。うまくいけば家族の娯楽となる。 しかし、もともとスポーツは「ファン」を興奮させる性質があり、それが高まりすぎると、審判や指導者、相手チ…

スポーツファンの危うい面

親がファンになるとき 子どもはスポーツをすることを楽しみ、親は子どもがスポーツするのを見て楽しむ。夕食時の話題が、その日の試合や練習になるのも、むしろ当然なことだろう。家族の暮らし中心とはいわないまでも、スポーツの存在は小さくない。 うまく…

子どものスポーツにお金をつぎ込む

なぜ、親は子どものスポーツにお金をつぎ込みたくなるのか。 以前、子どもがアイスホッケーと野球をやっていて、年間一万ドル(為替相場があるでしょうが、日本円で85万とか90万とか100万円)の出費があると話していた父親のコメントを紹介しました。…

日本の小学校受験や中学受験と同じかも

記念受験、滑り止め、お受験 子どものスポーツで、トラベルチーム(競技チーム)のトライアウトにパスするため、多くの親と子は、日本の受験とよく似たような対策をとります。試験とかテストと名の付くものは国が違えど、勉強とスポーツの違いはあれど、行き…

子どものトライアウト 縁故採用

子どものトライアウト 縁故採用あり 前回の記事で、小学校低学年から野球、サッカー、アイスホッケー、バスケットボール、バレーボールなどでトライアウトがあることを書きました。入団テストを受けさせて能力のある子どもだけで「トラベルチーム」を作り、…

父性原理と子どものスポーツ

父性社会 アメリカ 米国では公立高校でも、とくに団体スポーツに入部するときには、入団テストを受けるのが一般的です。毎年、その種目のシーズン前にトライアウトと称される入団テストを実施します。 ここで、一軍、二軍に分けたり、人数の多いスポーツ、学…

スポーツの習い事

子どものスポーツにはお金がかかる。 子どもがスポーツに熱心に取り組むようになるとお金がかかる。もちろん、月謝や参加費をできるだけ抑えて練習に参加できたり、試合に出場できるところもあるだろう。しかし、その一方で親が子どもにいくらでもお金をつぎ…

三十分68ドル

30分68ドル 私の近所には子どもを持つ親向けのフリーペーパーがスーパーや図書館、スポーツ施設などで配布されている。 内容は子どもを対象とした地域の催し、イベントの告知などが主である。広告主は音楽教室、スポーツ教室、幼稚園、私立小学校が多い…

科学的子育て社会

科学に基づいた子育て 私は米国在住です。 こちらでも、書店に行くと多くの育児雑誌が並べられています。食事や栄養の摂らせ方、兄弟けんか、保育園や託児所でのトラブルの解決法など、毎号、毎号、様々な話題が取上げられています。雑誌のなかには年齢別に…