長谷川滋利さんと長時間練習の話

もう17年ほど前のことで、記憶があやふやな部分もありますが、 思い出話を書きたいと思います。 たしか1998年のことだったと思います。 長谷川滋利さんがエンゼルスでプレーされていたころの話です。 長谷川さんはご自身には通訳をつけず、できる限り…

パソコンで宿題をしなければいけない 米国小学生

こちらに若者のデジタル端末所有率の国際比較がとても詳しく書かれています。私はノートパソコンやタブレットの所有率が高い米国に住んでいます。 http://tmaita77.blogspot.com/2015/02/blog-post_25.html データえっせい: パソコンを持たない若者 家には公…

『運動部活動の戦後と現在』を読んで、アメリカから現地レポート

『運動部活動の戦後と現在』(中澤篤史著・青弓社)を読んでいる。 実はまだ途中までしか読めていないのだけれども、中澤氏の日米英の部活動国際比較について、アメリカから現地レポートしてみようと思います。 この本の日米英の部活動国際比較部分について…

米国高校運動部創生期

今週はこちらの本を読んでいます。 米国高校運動部の成り立ちと、学校や大人がこれらをどのようにコントロールしようとしたかということが書かれています。 今日はまず、米国高校運動部がどのように生まれ、どのようなきっかけで学校側の管理下におかれるよ…

チリの運動部活動

南アメリカのチリの運動部活動について、ウエストバージニア大のゴンザロ・ブラボ(Gonzalo Bravo)准教授にお話しを聞きました。 チリには3種類の学校があり、公立、私立、保護者が授業料を支払う私立の3種類の学校があるそうです。子どものうち8割強が公…

運動部活動についての提案

午前中にツイッターでやりとりしていただいて、ちょっと連投してしまったので、ブログにまとめておきます。すっごいえらそうなんですけど、運動部活動指導者について提案します。(1月26日に追記①B、C、Dを追加しました) ①A 顧問をやりたくない教員…

アメリカで2分の1成人式に相当するようなもの

昨日のエントリーで2分の1成人式について書きました。 配慮すべきはプライベートな内容を発表させることであって、家族形態が他の子どもたちと違うことを隠すこと、隠してあげることではない、という内容です。 二分の一 成人式 - 『子どもがひとりで遊べ…

二分の一 成人式

配慮すべきはプライベートな内容を発表させることで、生い立ちを隠し通してあげることではない。 内田良先生の二分の一成人式を読んで、考えたこと。 考え直してほしい「2分の1成人式」――家族の多様化、被虐待児のケアに逆行する学校行事が大流行(内田良) …

他国の課外スポーツ活動

大晦日の日に勢いでこんな本を買いました。(高いです、値段が) Global Perspectives on Physical Education and After-School Sport Programs 出版社/メーカー: University Press of America 発売日: 2013/09/05 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ…

アスレチックディレクターが顧問人事の要

米国の高校と大学にはアスレチックディレクターという管理職ポジションがあります。 このポジションの人が部活動人事の要です。採用、解雇、円滑に行われているかを見てまわっています。(保護者からの苦情とか、対戦校からの苦情とか、施設管理なんかも) …

子どものスポーツの練習量はどのくらいが適切なのか。

ツイッターで日本の学校部活動で指導にあたっていらっしゃる学校の先生方の負担の大きさが話題になっています。 内田良先生はヤフーにこのような記事を出していらっしゃいます。 部活動 先生も生徒も 本音は「休みたい」――「みんなやりたいと思っている」勘…

評価されるためにプレーするとき

平尾剛さんの『近くて遠いこの身体』(ミシマ社)を読んでいます。 この本の序章に 「運動」は緊張しながら行うものではないし、評価の目に晒されながら行うものでもない。幼きころのようにただ純粋な好奇心のもとに行うのが理想的だ と書かれています。 私…

1962年ケンタッキー大学アメリカンフットボール部での虐待、体罰

ここ数日、The Thin Thirty という本を読んでいました。 これは1962年‐63年シーズンのケンタッキー大学アメリカンフットボール部の様子を描いたもの。新任のブラッドショーコーチと他のアシスタントコーチが体罰を含む指導、虐待的な練習をしていたこ…

米国生まれの3つのスポーツ。野球、アメリカンフットボール、バスケットボール

今月は『The Meaning of Sports』という本を読んでいました。 中村敏雄氏の書かれた本がお好きな人は、とても楽しめると思います。難解な英単語もありませんので、米国のメジャーリーグ、アメリカンフットボール、バスケットボールに関心のある人には読みや…

米国学校運動部 女子マネジャー取材 中間報告

夏の高校野球のシーズンもずーっと前に終わって、高校野球チームを支えた女子マネジャーたちの話題もすっかり忘れられたころだと思います。 日本の高校野球部の女子マネジャーが2万個のおにぎりを作り、8月にそれが美談風に報道されたことがきっかけで、性…

ロイヤルズのマイク・ムスタカス三塁手

私は1998年1月末に、メジャーリーグなどを取材するため、日本から米国ロサンゼルスへ移ってきた。 それまで月単位の出張でメジャーリーグの取材には来ていたのだけれど、一か月で結果を出したいと焦っていたため、腰を落ち着けたいと思ったからだ。 日…

選手育成に必要な費用を誰が負担するのか、という話

昨日、ツイッターで学校リスク研究所の内田良先生と少しやりとりさせていただきました。 内田良先生の数日前のツイッターと私の投稿です。 真ん中、同じツイートが重複しています、スイマセン。 @RyoUchida_RIRIS @okajyocrown 日本は全体練習が多いとは思い…

ロイヤルズのペレス捕手は香水大作戦

今日からメジャーリーグでは、ア・リーグ優勝決定シリーズが始まります。 ロイヤルズには日本選手の青木選手が在籍していることもあり、今年、何度か取材する機会に恵まれました。 ロイヤルズのサルバドール・ペレスは長身で肩もよくブロック力もあり、一発…

米国学校運動部の指導者、報酬はいくらか。

以前にこのブログで、米国の学校スポーツでは学校内外から指導者を募るというレポートをしました。 学校外の人、教員でない人が運動部の指導者になる場合は、講習や犯罪歴確認など、いくつかの手続きをふまなければいけません。 さて、部活の指導に対して支…

学校運動部と選手以外の生徒

8月から「学生マネジャー」「女子マネジャー」というキーワードでじわじわ調べものをしておりました。「学校運動部」や「外部指導者」についても、私の身近な米国事情をレポートしてきました。 今日はその組み合わせとして「学校運動部」と「選手以外の生徒…

学校運動部 外部コーチを迎えるにあたって

米国の中学や高校の運動部活動では、子どもたちを指導しているのは誰なのか。 まず、内部の教員から適任者を募り、適任者がいない場合は外部からコーチを募集するのが一般的です。運動部の指導をやりたくないのに、ムリに顧問を引き受けるということはないと…

体力、運動能力格差 アメリカの体育授業で

9月に入ってから、 7年生の長男が通う中学校と、5年生の二男が通う小学校のカリキュラム説明会に行きました。 体育の授業の説明もありました。 中学校は全員が持ち点100から始まるそうです。忘れ物をしたり、遅刻したりするとその持ち点から減点されて…

試合を見ていたペレスと、走塁ミスしたペレス

9月20日のロイヤルズータイガース戦。 1-1の同点で迎えた六回にロイヤルズ側が手痛い走塁ミスをした。 一死、二、三塁でロイヤルズのインファンテが放った打球はセカンドライナー。タイガースのキンズラー二塁手は、ロイヤルズの二塁走者ホズマーが離塁し…

「ごんぎつね」の挿絵がかわいいすぎるような

二男が先日から日本語補習校の国語の授業で「ごんぎつね」を教材に勉強しています。 米国生まれ、米国育ちで、もともと国語が苦手な息子ですので、ちょっと分からない漢字にふり仮名をふったり、言葉を教えていたんです。(私は子どもの宿題にはほぼノータッ…

女子マネージャーの誕生とメディア 感想文2 ゲイと女子マネ

少し間が空いてしまいましたが、『女子マネージャーの誕生とメディア』(高井昌吏・ミネルヴァ書房)の感想文に戻りたいと思います。 感想文1では、主に女子マネージャーがどのように誕生したか、この本を読んで、新しく知ったことを書きました。 私は女子…

アメリカの大学アメリカンフットボール部のマネージャーを目指す?

昨日のエントリーで、うちの長男のアイスホッケーの試合会場がノートルダム大のリンクだったことを書きました。 そのエントリーの文中で、「私はうちの子どもが競技優秀者に与えられる奨学金を得て大学に進学することは狙っていない。考えていない」という内…

大学のリンクを使用してのトーナメント戦

週末は、長男が泊りがけのアイスホッケートーナメント戦に出場しておりまして、私は運転手をしておりました。米国のフリーウェイを制限速度で走って、休憩なしで片道3時間強かかりました。イリノイ州にも近いため、シカゴ近辺のチームが多く参加しているよ…

メジャーリーグのクラブハウスマネジャーと女子マネ

メジャーリーグの各球団では多くの女性職員が働いています。 フロントと呼ばれる仕事だけでなく、グラウンドレベルでも女性が働いています。 私がいつも取材しているデトロイトタイガースでは、広報2人が女性、グラウンドキーパー部長が女性、グラウンドキ…

『女子マネージャーの誕生とメディア』 感想文とメモ(1)

私はこれまで「女子マネ」にはあまり関心がありませんでした。 今年(も)、日本で「女子マネ」の美談報道があり、それが問題視され…ということがあったようです。いつもならスルーするところだったんですが、ちょっと検索してみると、アメリカにも女子のマ…

学校生活と保険

今日から、子どもたちの新年度の学校生活が始まりました。 毎年、学校から保険加入の案内をもらってきます。これは案内だけで入っても、入らなくてもよいのです。うちは毎年、入っていません。 学校から案内されているのはSTUDENT ASSURANCE…