アメリカでは、子どものスポーツ、高校も大学もシーズン制です。
スポーツは、そもそもシーズン制で行うものという考えのようです。
以前、このブログにも書いたように、アメリカの子どもたちも、チームとしてのシーズンがオフになると、プライベートレッスンを受けたり、オフシーズンにも活動しているクラブチームに入ったりはします。
しかし、アメリカでは、たぶん、日本のように学校のチーム単位では、通年で同じスポーツをすることはこの先もないのではと思います。
一方で、シーズン制というのは、たぶん日本には受け入れられることはないと思います。
アメリカの場合は、そのシーズンを戦うために、トライアウトをして集まってきた子どもたちでチームを作ります。
シーズンが終われば、チームはいったんは解散します。プライベートレッスンなどは個人で判断して参加を決めるものなので、チーム全体で受けることはありません。
日本では、チームの和が大事です。常にそのチームの一員であることが大事で、卒業するまで、たとえ補欠であっても、やり通すことが大事なのです。監督との師弟関係などもあり、その場にいることが重要ということではないでしょうか。
これは
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この本で、欧米と日本では研究者を募る方法が違うという一節があり、これは、まさに、アメリカのスポーツと日本のスポーツ環境に一致しています。
また、どこで読んだか忘れましたが、昔は最も優秀なスポーツ選手とされていたのは十種競技の選手だったそうです。
何でもできることを最も評価した、その名残として、アメリカでは今も、子どもたちが複数のスポーツをするのではないでしょうか。
日本では文武両道という言葉もありますが、職人気質というか、この道一筋に打ち込むことが評価されてきた。その名残としてひとつのスポーツに打ち込むということが今も続いているのかもしれません。