育児ロボット大妄想

育児ロボット
 「アシュリー事件」(生活書院)の著者の方のブログに育児ロボットに関するものがあった。

 私は子どもを産んだとき「子育ては機械化されていない最後の領域。しかも結構、肉体を使う」と思ったが、どうやらそうでもないらしい。

 ブログから引用
 http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/49771790.html

 製品の説明このロボットの役割の主眼点は「チャイルドケア」、子どもの見守りです。また、子どもと遊ぶこと以外にも、物語の読み聞かせや、クイズの出題などの情操教育的な面も併せ持っています 保護者が電話をかけると子どもを捜して話しかけたり、保護者はロボットのカメラを通じて子どもの様子を見ることができるらしい。

 これを読んでまた、頭の中で大妄想が…。
 以下、完全にふざけております。お許しを。
 
 ●●サスペンス劇場 ロボット監禁事件

 教育熱心なある家庭は、子どもの健やかな成長を願って見守りロボットを購入した。子どもはロボットを気に入って、よく遊んでいる。

 母親は子どもの勉強もよく見ていたのだが、あまり成績が上がらずにイライラし始める。しかし、手を挙げては虐待になってしまうし、育児書にもダメと書いてある。悩んだ末に「ロボットに全てを任せればいいのではないか」と思いつく。

 注 この家庭は学校に行かず家庭で勉強をする「ホームスクール」にしている設定にします。

 母「ほら、学校に行って変なことを習ってきたら困るでしょ。友達の悪い言葉がうつったらダメだし、先生の考え方に感化されるのも嫌だし。市長が変わったから、ちょっと心配だし」

 ロボットには0歳から高3までの問題を出すソフトが内臓されていて、正答率などがリアルタイムで母親のIT端末に送られてくる。もちろん、志望校別の受験問題にも対応できる

 母親はそばにいると子どものデキの悪さにイラつくため「完璧な育児プログラムのロボットに任せるのが正解」と学習時間は子どもとロボットだけ家に残して外出している。

 一度、子どもが母親に無断で家を抜け出してしまったため、その日を境に外からカギをかけて家の中に子どもとロボットだけを閉じ込めるようになった。

 母「だって外は不審者だらけ。交通事故も心配。おうちでロボットちゃんといるほうが安全!ロボットはほめてやる気を出させるのがとても上手なの。私のように感情的に怒ったりしないから。子どももとっても気に入っているの。フフフ」

 勉強ばかりしていては体力が育たないのでロボット内蔵の体育強化プログラムで運動もする。1日1時間の有酸素運動。

 次第に母親は子どもに対する愛情が薄れていく。もともと育児に無関心な夫が海外出張の際に、自分もハネを伸ばしたくなり、二週間の旅行に出ることに。「端末さえあれば安心なの。ほら、ロボットちゃんのカメラで子どもの様子を見ることができるし。子どもは安全なのよ。食料は買ってあるし、ロボットちゃんが掃除、洗濯、料理と家事も完璧にしてくれる。健康管理も万全。寝るときには毎晩、読み聞かせもしてくれるのよ。機械だから子どもよりロボットの方が先に寝るってこともないし。心が育つわ」。

 しかし、母親の旅行中に、子どもは家の外で他の子どもの遊ぶ声を聞く。自分も人間の子と遊びたいと思う。そこで、子どもはロボットによる見守りを振り切り、体の小さいことを利用して換気口から脱出。見知らぬ通行人にSOSを出すことに成功した。

 母親は刑事に手錠をかけられる。ロボットをどこまで保護者の代わりと見なすかの法整備がなされておらず、現段階では母親が子どもを監禁したとみなされた。「私は子どもを安全な状態に置き、賢く、たくましく優しい心の持ち主に育てようと思っただけです。ロボットをうまく使って完璧に子育てしていたのに。なぜー!」。

 その後、ロボットは国の定めたロボット基準を満たしているものであれば、保護者の代わりとして日中3時間まで使用できることが決まった。機種によっては、1日に3時間以上、周りに大人がいることを感知しなかった場合に警備会社に通報する機能をつけたものもある。

 注 母親役の女優さんは、全く悪気が無く、ロボット育児のよさを信じている感じが出る人を希望。