商売のターゲット

以前、このブログで肥満児のことを取り上げたことがありました。

 ニューヨーク市では白人の子どもが肥満率を減らしているのに対し、黒人、ヒスパニック系の子どもの肥満が減っていないことを書きました。

 今日は、それを(よくない意味で)裏付ける記事に遭遇しました。http://www.msnbc.msn.com/id/45104546/ns/business-us_business/t/soft-drink-makers-target-minority-children/炭酸飲料、スポーツドリンクなどの市場でも黒人とヒスパニック系の子どもが顧客ターゲットとなっていることが分かりました。

 黒人の子ども(10代も含む)は白人の子どもより80−90%も多く、炭酸飲料の広告やCMを見ている。ヒスパニックの子どもはスペイン語のテレビ放送でこれらの広告、CMを49ポイント多く見ているとされています。
 
 フルーツジュースにも炭酸飲料と同程度の砂糖が含まれていること、砂糖の入っているエネルギードリンクやスポーツドリンクが年長の子どもをターゲットとしていることも書かれています。

 この記事にはありませんが、

 実は低所得世帯向けに発行されている食料費補助のフードスタンプと関係があるとも考えられています。

 フードスタンプで食料を購入している世帯の子どもたちが、これらの飲料品のターゲットになっているのではという見方もあるようです。

 米国は人種によって購買傾向が違います。

 ヒスパニック系の人はテッシュペーパーをあまり使わない人種であることから、テッシュペーパーのクリネックス社がヒスパニック系の人たちから募った絵画をパッケージに使うようになり、売り上げにつながったという話もありました。

 しかし…。いわゆるマイノリティの子どもをターゲットとした商法は、社会の一番弱いところのさらに弱いところをターゲットにしていることになります。