推奨される投球数

 先日、デトロイトタイガースの本拠地、コメリカパークで行われたPLAY(Promoting a Lifetime of Activity for Youth)というイベントに行ってきました。

 これは全米のプロ野球(メジャー、マイナーを含む)のトレーナーが作っている組織によるもので、子どもたちにプロのトレーナーやコーチ、メジャーリーガーなどから、運動や健康について学んでもらおうというものです。

 細かい内容は、また、どこかに原稿を書かせていただこうと思っています。

 このイベントには、デトロイトタイガースのチームドクターも参加していて、子どもたちにストレッチバンドを使った足首や、肩を強化するエキササイズを指導しました。ドクターによると、ストレッチバンドによるこの運動は、どの年齢の子どもにも有効で、ケガの防止に役立つとのこと。

 また、少年選手に推奨する投球数も、ドクターから資料としていただきました。
 
年齢 一試合の投球数    
11-12   68±18  

13-14   76±16   

15-16   91±16

17-18   106±16

一週間の試合数は1.5試合から2.6試合程度となっています。

日本でもリトルリーグ連盟は、アメリカのリトルリーグの規定に基づいて、投球数に制限があるようです。

野球という試合を、子どもの体にあわせていくか、それとも、子どもの体を野球という試合にあわせていくかというのは難しいところ。

子ども、選手自身も自分でケガを防止するトレーニングやコンディショニングについては学ぶ必要がありますし、先に述べたこのようなイベントはそれを啓蒙する大事な機会でもあると思います。

選手自身も痛みを押して、勝負を優先することが多くなりやすいかと思います。

指導者と対等に発言できる第3者のチームドクターやトレーナーは、子どものスポーツにこそ必要なのかもしれません。

高校時代に相当の球数を投げて連投して、プロで活躍する選手は少なくないので、球数は絶対的なものではないとも思いますが…。