少し古い本だけど、『障害者とスポーツ』(高橋明・岩波新書)を読んだ。
- 作者: 高橋明
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2004/06/18
- メディア: 新書
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障害者スポーツでは様々な障害があってもスポーツを楽しむことができるように、ルールやコートの大きさ、用具への工夫がされていることが紹介されている。
スポーツをすることで、再び、生きる楽しみを見出していく障害者の様子も描かれている。
私は、障害の有無にかかわらず、「ルール」を「体」にあわせることも、場合によっては必要なのではないかと思っている。
多くのスポーツ種目は大人の男性が行うことを前提にルールや規則が定められているので、そのカテゴリーに入らない人がスポーツをするときには、ルールやコートを変える必要があると思っている。
実際に多くの少年スポーツでは、子ども向けにルールが一部変更されたり、コートやフィールドを小さくして試合を行っている。
個人的なことだけど、私の子どもはアイスホッケーをやっている。氷上の格闘技と言われるアイスホッケーだが、12、13歳になるまでは激しいチェックプレーは禁止されている。
やや話がそれます。
昨年、ミシガン州のアマチュアアイスホッケー協会は育成目的で、新しいルール改正案を提出した。
7−8歳の子どもたちは、これまでのフルアイス(大人と同じサイズ)でプレーしていたのを、ハーフアイス、クロスアイス(半分の大きさ)で3対3でプレーするよう提案した。
育成の目的として、半分の大きさで3対3でプレーするほうが、それぞれの子どもたちがよりパックに触れる機会ができ、それがプレーする楽しさにつながること。
もうひとつは広すぎない空間でプレーすることによって、子どもたちにスティック操作が向上することなどの説明だった。
しかし、この案は受け入れられなかった。ミシガンアマチュアアイスホッケー協会によると、保護者から「これではアイスホッケーでなくなる」などの意見が多かったとのこと。また、育成のメリットはすぐには目に見えないため、育成法への不安もあったようだ。
うちの二男は、結局、フルアイスでプレーした。しかし、最初の1、2カ月はポジショニングやオフサイドが理解できなかったようだ。
あと、1−2年待てば、自ずと理解できることなのに、本人も「???」でプレーしていたのではないかと思う。
長く横道にそれましたけど、プレーする人の体にあわせて柔軟にルールは変更していいのでは ということを書きたかっただけです。
プロ競技なら、観客を意識したルール(例えば審判がマイクで説明するとか、マウンドでの打ち合わせは手短になども含む)でいいと思うのですが…。
あと、もう一点。すごく気になっていること
P156に
>>パラリンピックはお金がかかる。