今日は下の息子の「マーケットデー」という行事に参加するため、学校へ行ってきました。
これはいわゆる「お買いものごっこ」です。
子どもたちが宿題として各家庭で作ってきたものを、作り物の紙幣を介して売買するものです。
商品の制作にあたってひとつルールがあります。この学年では社会科の授業で「州」について学習しているので、必ず州に関連したものを取り入れなければいけません。
今日、子どもたちのお店にどんな品物が並んでいたかと言いますと、
本のしおり、白い紙を綴じたメモ用紙、ビーズで作ったブレスレット、折り紙での工作、小さな紙袋などが主流でした。安い材料費で、70個以上作らなければならないので、品物がかぶってしまうんですよね。
それ以上にかぶっていたのは「州に関連したもの」でした。
数えたわけではありませんが、だいたい半分ぐらいの商品に、デトロイトタイガース、デトロイトライオンズ、デトロイトレッドウイングス、デトロイトピストンズといった4大プロスポーツのロゴ、地元の名門大学であるミシガン大学、ミシガン州立大学のロゴや学校のカラーが使われていました。
メジャーリーグの本などを読むと、移民としてやってくる人たちが、地元のチームを応援することで、そこの住民になっていくのだということが書かれています。
「州に関連するもの」として、子どもたちの頭にパッと思い浮かぶのが地元のプロチームであり、テレビのスポーツ中継でよく取り上げられるミシガン大であり、ミシガン州立大なのだと思います。
プロ、アマ問わず、こういったスポーツチームは他州のチームと対戦しますので、子どもたちにとっても「自分たちのチーム」と感じやすいのかもしれません。
「州に関連したものは他にないのか」というツッコミへの返答としては、ミシガン州はリンゴの産地ですし、湖がたくさんあります。でも、他の州でもリンゴも湖もありますしね…。デトロイトは自動車の町ですが、街中は昔の繁栄の残骸だけが残っているだけですし…
私が生まれ育った大阪だったら、みんなどんなものを作ってくるんでしょうか。たこ焼き、551の蓬莱、大阪城、太陽の塔、カップヌードル…。阪神タイガースは兵庫県ですし…。
ひねくれものとしての追加の感想ですが、アメリカって、街中はどこもおなじような感じなのです。州によって法律は違っているけども、「売ってるもの」はおなじなんですよね。日用品は、ウォルマート、ターゲットあたり、書店も同じ、レストランもチェーン店、ショッピングモールの中身も同じ。
地元に関連したものを、プロスポーツ、大学スポーツ以外で探すっていうのも結構、難しいものです。
ちなみにうちの子どもは、折り紙でロビンという鳥を作っていきました。
今、うちの家のテーブルには、購入した商品であふれています。