スポーツ脳震盪法、学校体育にも適用

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 ミシガン州では2013年6月から、学校体育や学校の休憩時間にも、スポーツと脳震盪に関する法(正式な日本語訳は知りません)を適用することになった。

 もともと、スポーツ時に起こる脳震盪が見逃されたり、軽視されたりしないための法律で、

①スポーツ活動の指導者やボランティアに脳震盪に関する教育を義務付ける 

②選手が脳震盪を起こしている場合は、医療従事者の診断を受けてから練習や試合に復帰させること

というのが大まかな内容だ。

この法が、今年の6月から学校での体育や休憩時間にも有効となった。

ミシガン州の法律では、各学校区や学校は、児童・生徒の保護者にも、脳震盪に関する資料を提供しなければいけないことになっている。

というわけで、うちの子供たち2人も、脳震盪とはどのようなものなのかを説明した手紙をもらってきた。

脳震盪はどのようなものなのか、どのような症状が出ているときに注意をしないといけないのか、などが書かれていた。

この説明を読んで、理解したら、この用紙の裏面に子どもも親も署名をして(担任の先生の署名欄もあった)学校に提出する。

このブログを書くために、私の机の上に手紙を置いていたら、

子どもから苦情。「提出日はまだやけど、出し忘れたら、体育の授業やらせてもらわれへん」。

体育の授業と休み時間を楽しみに学校に行っている彼らにとっては死活問題。

いつだったかのニューヨークタイムズ紙には、脳震盪法で、脳震盪による後遺症を防ぐという意識が高まったのと同時に、保護者の一番の心配事が「子どもの脳震盪」になり、専門医のもとに「頭を打った」といって患者が押しよせているという記事も出ていた。

今回、学校からもらってきた書類だけだと、私(アホな親、英語ネィティブじゃない)だと、分かるような、分からないような感じもした。スポーツの指導者やコーチはオンライントレーニングを受けることが義務付けられているそうだから、動画などもあるのだったら、親もそのトレーニングを受けたほうが早いかもしれない。

スポーツ時の脳震盪と後遺症を防ぐというのには私は強く賛成だし、必要であるとも強く思っている。

ただし、ごくわずかでも頭を打つ危険のある活動を全面禁止するような風潮につながっていくと、それこそ道も歩けなくなるので、親である私も、子ども本人も危ない、危なくない、休んだほうがよいという感覚を身につけられるようにしたいと、個人の感想として思っている。