米国のスポーツシーズン制とマーケット

米国のスポーツ市場規模が大きい理由。

 

米国のスポーツ市場が日本よりも大きいのは、ある意味当たり前のことだと思います。

米国のほうが人口は多いですし、NBA,MLBは国内だけでなく、国外へ向けて発信できるスポーツ、試合を持っています。

先日、米国のスポーツはシーズン制という記事がこちらに出ていました。http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131216-00554683-sspa-soci

私は、1人の人間が楽しむスポーツの種類が多いことが、米国のスポーツマーケットを支えている要因のひとつと思います。

まず、スポーツに必要な用具や服装も、種目ごとに揃えなければなりません。

私の家の近くのスポーツ用品店は、シーズンごとに品揃えが異なります。冬の終わりから春にかけてはバット、グローブ、野球のユニホームなど野球用品の特設コーナーができます。夏に入ると、野球用品コーナーはやや縮小され、アメリカンフットボールのプロテクターなどの販売スペースが増えます。サッカーやバスケットボールはあまりシーズンに左右されないのか、常に同じところに同じ商品が置いてあります。

ひとりの子どもがフットボールと野球をするとなると、2種類の用具を揃えて、しかも、成長に応じて買い替えていかなくてはなりません。

 私の家は子どもが2人いて、アイスホッケー、野球、そしてレクリエーションとしてサッカーをしていますが、2人分のスポーツ用品だけで相当な出費であり、相当な収納スペースを必要とします。米国中西部郊外のとても古い一戸建てに住んでいるので、何とか収納スペースを確保していますが、もしも、私が日本でマンションなどに住んでいたら、この用具をどこにしまえばいいのか、困っていることは確実!

 複数の種目を楽しんできた子どもが成長して大人になったときには、やはり複数のプロや大学のスポーツ種目の観戦に興味を示すことになると思います。春―秋は野球を観戦し、秋からはフットボールを観戦し、フットボールの合間に、バスケットボールやサッカー観戦し、地域によってはアイスホッケーを観戦し…。

5月ごろは、野球、NBA、NHLのテレビ観戦に忙しいのです。二また、三またのファンを考慮して、メジャーリーグの球場にいても、地元のNBA,NHLのプレーオフの試合経過を、バックスクリーン等に映し出すことが多いです。

 ただし、最近ではスポーツシーズン制とはいえ、通年でプレー、練習をしている子どもが多いです。高校の運動部では今もシーズン制ですが、学校外の民間のクラブチーム、トラベルチームが受け皿となり、高校運動部のシーズン前後にこういったチームでプレーします。高校スポーツはトライアウト制の種目が多いので、通年でプレーしている選手と学校でしかプレーしていない選手とでは差がついてしまうこともあって、他のチームメートに遅れをとらないように、トライアウトに受かるようにという目的で、シーズンオフにもクラブチームでプレーするという流れが加速しているようです。