グラウンド整備は大変な仕事。

 今年の冬の中西部の寒さは、記録的でした。

 私はデトロイトに住んで10年以上ですが、ここまでの寒さは初めてです。

 マイナス25度が1日だけではなく、マイナス20度級の寒さが何日もありました。

 家の暖房温度を他の家庭よりかなり低く設定していますが、それでも1月のガス代はなんと、我が家の過去最高で、例年の2倍近い400ドル!

 年末の時点では、ここまで寒くなるとは全く知りませんでしいた。

 今年は正月にNHLの屋外戦がミシガンスタジアムで行われ、その関連イベントとして昨年末にはタイガースの本拠地、コメリカパークでも行われていました。

 そのとき、グラウンドキーパーの方と少し雑談。「今年は開幕が3月31日なので大変だ」という話をお聞きしました。タイガースが敵地で開幕戦を迎える場合は、4日から一週間遅れてホーム開幕なのですが、今年は本拠地で開幕戦なので3月31日にデトロイトで試合をするのです。

 その時点では年明けから、こんな寒さになるとは私は全く知らず…。例年なら、積もった雪も少しとけて、また降ってという感じなのですが、今年は積もった雪が少しもとけることなく、どんどん積もっていく状態。

 今日は気温が摂氏5度にまで届き、とても暖かいと感じた1日なのですが、球場には雪がどっさりと残っている状態。グラウンドはまだ雪に覆われていました。

 そこで、タイガースが開幕に向けてやっていることは、内野部分をシートで被い、暖かい空気を送り込んでいます。芝を育てるためらしいです。球場で実際に見たところはこのツイッターの画像よりももっとふくらんでドームのようになっていました。

 外野の一部分は少し除雪していて、下から緑ではなく、黄色っぽい芝が少し見えていました。

 また、明日から最高気温氷点下逆戻りするようですが、グランドキーパーさんもメジャー級のプロなわけで。私が「大丈夫なんでしょうか?」と聞いたところ、球団職員の人は「絶対、間に合います」とおっしゃってました。

 この状態を取材したい地元メディアからの申し込みは多いそうなのですが、取材に応対できる時間の余裕はあんまりないとも言われました。(まあ、私も、下で話を聞かせてくださいと頼んだのですが…)