メジャーリーグでは、ここ数年、トミー・ジョン手術という腱の移植手術を受ける投手が増えています。田沢投手、松坂投手、藤川投手らも受けているものです。
トミー・ジョン手術の執刀医でもあるアンドリューズ医師が中心となっているアメリカスポーツ医学研究所が、なぜ、トミー・ジョン手術を必要するひじの故障が起こるのかという報告をしました。米国ではESPNのウェブサイトがこれをレポートしています。
簡単にですが、さきほどツイートしましたので、それをまとめます。
アメリカ・スポーツ医学研究所が、全力でより速い球を投げることが、トミー・ジョン手術を必要とする故障を引き起こすリスクを高めるとの報告を出した。http://t.co/kzP78OKNP9
— Kiyoko Taniguchi (@zankatei) 2014, 5月 29
もちろん、球数制限し、特に子どもが投げ過ぎてはいけない。
では、速い球さえ、投げなければいいのかという話ではなくて、他に考えられる要因はこれまで通りのものを挙げている。少年期の複数チーム所属、年間通じてのプレー、投手をやっていない場面では捕手で出場、投球フォーム、メカニクス、コンディション。あと、ドーピングも。
— Kiyoko Taniguchi (@zankatei) 2014, 5月 29
アメリカスポーツ医学研究所っていうのは、トミー・ジョン手術をやっているアンドリューズ博士が作ったところ。
— Kiyoko Taniguchi (@zankatei) 2014, 5月 29
速い球を投げていた選手は、現在だけでなく、過去にもたくさんいた。そうだとしたら、なぜ、最近、トミー・ジョン手術が増えているのか。
例えばノーラン・ライアンは球数も投げていたし、速い球も投げているが、トミー・ジョン手術は受けていない。ライアンという投手が唯一無二の存在だったともいえるけども、まだ、先発投手が完投していた時代でもある。中継ぎ、抑えとリレーすることが定着し、球数管理も行われていることが、逆に早いイニングから、ギアをトップに入れて速球を投げることにつながっているのかもしれないという見方もできる。
球数の制限はケガの防止に有効なのだろうけども、1試合100球で、あとは救援投手につなぐことが分かっているから、常に全力で早い球を投げることができるというのもあるだろうなあ。
— Kiyoko Taniguchi (@zankatei) 2014, 5月 29
08年から13年まで、速球の平均球速ベスト10の先発投手と、トミー・ジョン手術について。英文記事ですが、短いブログの記事です。一番下までスクロールしてください。http://t.co/cXNXor7CJG
— Kiyoko Taniguchi (@zankatei) 2014, 5月 29
もうひとつは、速球のスピードが年々、速くなっていることが挙げられる。
なぜ、トミー・ジョン手術は増えている。メジャーの平均球速が年々早くなっているからか?RT @mikereinold: 5 Reasons Why There Are So Many MLB Tommy John Injuries http://t.co/ZLq9QNehL8
— Kiyoko Taniguchi (@zankatei) 2014, 4月 28