スポーツイベントと古典的勧誘、販促
スポーツのイベントには数万人の人が集まります。(コンサートなどもこれに含まれると思いますが)
しかも、その一か所に集まっている人は、スポーツが好き、またはそのチームが好きな人という共通点があります。
スタジアムや球場の通路では、飲食品やおみやげ品がたくさん販売されていますが、これとは別に古典的な勧誘や販促がされています。
私がメジャーリーグの取材を始めた90年代後半ごろから球場でよく見かけたのは、クレジットカードの申し込み。球場の通路にあるブースでクレジットカードを申し込むと、その球場をホームスタンドとするチームのグッズ(簡単な作りのカバンなどが多いと思います)がもらえるようになっています。
現在、メジャーリーグ機構はバンク・オブ・アメリカと提携していて、球団ごとにクレジットカードを発行しています。もちろん、このカードを使って、そのチームに関する支払をすると特典がつきます。
こちらはヤンキースの一例
http://promotions.bankofamerica.com/MLB/yankees/
昨日、タイガースの本拠地であるコメリカパークの通路で、へえーっと思ったものがあったので、レポートしたいと思います。
球場出入り口に近い、なかなかよいロケーションのところに、金融や経済に関する内容が中心の「ウォルストリートジャーナル」が勧誘をしていました。3カ月分の購読を契約すると、タイガースと「ウォルストリートジャーナル」のロゴが入ったカバンやTシャルなどがもらえます。
球場に試合観戦にやってくる人たちが、「ウォルストリートジャーナル」の潜在的な購読層に一致するというデータでもあったんでしょうか?。デトロイトの地元紙がこういうキャンペーンをやっているのではなく、なぜ「ウォルストリートジャーナル」なのかということが気になりました。
自宅のテレビで野球中継を見ているときに、球団公式のクレジットカードに加入してほしい、新聞を購読して欲しいと言われても、私なら、なかなか契約する気にはなりません。
でも、球場内の盛り上がりのなかで、グッズをプレゼントするから、契約を!と言われると、なんかグラっとしそうな気もするんですよね。