車社会アメリカの「ラウンドアバウト」

今日、ツイッターで教えてもらったのですが、日本でも「ラウンドアバウト」という形の信号機のない丸い交差点が作られたとのこと。

NHKのウェブサイトで解説されています

「ラウンドアバウト」 来月から運用開始 NHKニュース

こちらから少し引用しますと、「ラウンドアバウト」とは次のようなものです。

「ラウンドアバウト」は、ヨーロッパでよく見られる信号機がない丸い形の交差点で、通行する車は時計回りに進んで、行きたい方向の道路に出ていく構造になっています。
この交差点では信号待ちの必要がないうえ、対向車と衝突することもなく、円形の交差点を回ることから速度も落とすため、交通事故を防ぐ効果が期待されています。

 

 私はミシガン州デトロイト郊外に住んでいますが、5年ほど前に家の近くの2か所の交差点がラウンドアバウトになりました。住宅地なのですが、買い物施設、病院、図書館、学校、小規模オフィスなどが混在しているエリアです。

そのため、私もほぼ毎日のようにこのラウンドアバウトを使っています。

最初の頃は、ちょっと入っていくタイミングに戸惑いがありましたが、今ではすっかり慣れて特に問題はありません。

これができる前は、信号が赤になるたびに、止まっていました。朝や夕方のラッシュ時は交通量がまあまあ多いので、信号が青になっても、なかなか前に進めず、また、次の赤で止まるという感じだったのですが、このラウンドアバウトになってから、スムーズに車が流れるようになったと思います。

私の家の近くはこのラウンドアバウト内での制限速度は時速20マイル(時速約32キロ)。家のまわりの一般道路は時速40マイル(約64キロ)から50マイル(80キロ)のところが多いようです。住宅地内の歩行者がすぐ横を歩いているような道も時速20マイル程度の制限速度。普通の道路よりはスピードを落として走っていますので、たとえ交差点内で衝突してもダメージが少ないとも思います。

これは休日の朝の写真。交通量少な目の状況

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ひとつだけ、このラウンドアバウトになって、よくなかったとこと。それは歩行者としてこのラウンドアバウトの向こう側に渡ろうとすると、信号がないので、ちょっと怖いのです。

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車のドライバー側は歩行者がラウンドアバウトを渡ろうとしている場合には、歩行者を優先させなければいけません。

ただし、もともと歩行者が少なく、車の数の方が多いところですので、「歩行者に注意を払う」という意識のないドライバーが時々います。

私がこのラウンドアバウトを歩行者としてわたるときは、タクシーのように軽く手を挙げて自動車に止まってもらうのを確認しながらわたります。信号がないので、いつ渡ってよいかを自分で判断しなければいけないのですが、これは回っている大縄跳びにタイミングよく入っていく感じととてもよく似ているなと私は思っています。子どもを連れているときは、ちょっと大げさに歩行者アピールしています。

丁寧にいうと「止まってください」とお願いする気持ちで。全然、止まってくれそうにもない車には「止まったらんかい、ワレ!」みたいにメンチ切ります。ドライバーと目を合わす、メンチ切る、ガン飛ばすと、念力か何か知りませんけど、気づいてもらえる確率が高くなるような。全く科学的根拠のない個人の感想ございます。

メンチ切る前に、ものすごくやさしい感じで止まってくれた車があったんで、ああ、やさしいなあと思ったら、子どもの友達のお父さんでした。

ただ、ラウンドアバウトの中を走る車と、行きたい方向に抜けている車の二車線になっていますから、手前の車が止まってくれても、私から見て奥の方の車線を走っている車が止まってくれないこともありました。(この写真を撮った日も1台の車のドライバーには完全に存在を無視されました…)

日本の場合は、街の中は歩行者が多いので、ドライバーも歩行者を予測して運転することが習慣になっていますし、ラウンドアバウト内のスピードももっと遅いと思うので、それほど怖い感じはしないと思いますが。

うちの近所では、私のような変わった人か、ランナー、ジョガーぐらいしかここを渡ることはないでしょうし、歩行者より圧倒的に多い自動車は、このラウンドアバウトの恩恵を受けているはずですから、よいと思います。