二男が先日から日本語補習校の国語の授業で「ごんぎつね」を教材に勉強しています。
米国生まれ、米国育ちで、もともと国語が苦手な息子ですので、ちょっと分からない漢字にふり仮名をふったり、言葉を教えていたんです。(私は子どもの宿題にはほぼノータッチで、ものすごい怠けものなんですが、今回は必要に迫られて仕方なく…)
「ごんぎつね」は、ずっと小4の教科書に掲載されているそうです。
私が子どものときも、当時の担任の先生が「お歯黒」や「火縄銃」などという言葉を、説明してくださったことをよく覚えています。「お歯黒」と「火縄銃」、「びく」という言葉をあの授業で初めて聞いたのだ!という確信めいたものさえあります。
「ごんぎつね」そのものは同じですが、私が子どものころに使った教科書とは挿絵が違いました。私のときは、もっと写実調な絵だったと思います。
うちの子どもが使っている光村図書の挿絵は、版画調で色合いも素敵です。夜道のシルエットなんかとてもきれいです。これ→
切手にもなっているんですね~。
切手・趣味の通信販売|スタマガネット ごんぎつね挿絵−かすや昌宏 画: フレーム切手
私がひねくれているんでしょうが、ごんの顔が目がくりっとしていて、頭が大きくて、かわい過ぎるので、言いようのない兵十とごんの悲しさが今ひとつ感じられないような気もしました。みなさんのご意見も教えてください。
挿絵で思い出しましたが、私が小学校2年生のときには国語の授業で「かわいそうなぞう」を習いました。あのときの挿絵も、挿絵そのものにも哀しみがあふれていたように思います。私が見た挿絵もこの↓の絵と同じだったように思います。
子どものころに使った教科書って、文章だけでなく、というか、絵の記憶っていうのもはっきり残っているもんだなと思いました。そして同じ文章を読んでいるのに、絵が違うと、違和感があるということも。