パソコンで宿題をしなければいけない 米国小学生

こちらに若者のデジタル端末所有率の国際比較がとても詳しく書かれています。私はノートパソコンやタブレットの所有率が高い米国に住んでいます。

 

http://tmaita77.blogspot.com/2015/02/blog-post_25.html
データえっせい: パソコンを持たない若者

 

家には公立校に通う小学生と中学生の子どもがおります。米国ではなぜ、ノートパソコンやタブレット所有率が高いのか。

ひとことで言うと、宿題で必要です。

パソコンやネット環境がない家庭はどうなるのか。という問題はあるのですが、

公共図書館に数十台のパソコンが並んでいて、ネットにもつながっており、図書館カードで1時間使用できるので、これによって一応、宿題できる状況は保障されているわけです。

逆に言えば、この表にあるような、パソコンを所有していない十数パーセントの人たちは宿題もやりづらい環境であるともいえるのではないでしょうか。

こちらは日本の幼稚園年長児にあたるキンダーガーテンから小学校の校舎に通います。では、キンダーガーテンから子どもたちの学校生活にどれくらいパソコンが必要だったかを振り返ってみます。

1、キンダーガーテン

担任の先生が指定するウェブサイトに行き、先生からもらったパスワードを入力すると問題が映し出されます。(何年も前のことなのでうろ覚えですが)簡単な足し算などの問題が出て、答えを選んでクリックするようなものでした。日本のしまじろうのDVDに近いかもしれません。

成績や正答率は先生の手元でクラス分が一覧表になっているようです。

2、小1から3年ぐらいまで。

鉛筆と紙の宿題もあるのですが、多読の一環としてパソコンを使っていました。こちらのプログラムです。

Reading A-Z: The online leveled reading program with downloadable books to print and assemble

子どもの読解レベルをAからZまでとし、先生が事前に1人ずつ個別にテストをしてどの段階にあるのかを調べます。先生からもらったパスワードとユーザー名を入力すると、自分が読むべきレベルの本が出てきます。

ほぼ電子書籍のようなものでして、音声で読んでもらうこともできます。

読み終わると読解問題(選択肢)に答えます。正答率が低いとやり直しになります。

そのレベルの文章を全部読み、読解問題もパスすると、次のレベルに自動的に上がります。

これもクラス全員の進捗状況を先生が一元管理されていました。

3、小3 タイプうちの練習

 確か小3か小4だったと思いますが、タイプ打ちの宿題をよくしてました。このときに使ったのがType To Learn

Type To Learn 4 Keyboarding Skills Software

 ゲーム形式で音声と画面から指示された文字を決まった秒数内に打ち込む練習です。

 4、小4だったと思う。

 パワーポイントの使い方を学校で習ってきました。家でもプロジェクト系の発表のときにパワーポイントを使っていたと思います。おもしろいなあと思ったのは、パワーポイントを使うにあたって、うまく文章を区切っていくことを習っていたことでした。

 長男のときはどんなものだったか忘れてしまいましたが、二男は自作の算数ゲームの遊び方をパワーポイントを使って説明するということをしていました。

 5、小5

 担任の先生がホームページを持っていて、毎日、そのホームページを確認して、宿題や持ち物を確認。

 このmobymaxというウェブサイトにいって、1日20分、読解、算数の問題を解く。正答率が8割以下はやり直し。先生が成績と進捗状況を一元管理。Complete K-8 Curriculum | MobyMax 

 8割以下になるとやり直しです。

 そういえば、これもありました。絵本製作ソフト.うちのファイアフォックスではうまくいかないため、図書館に通いました。あとで製本した本を買わされます。。Free Online Student Book Publishing | Studentreasures Publishing | Login

6、中学生

 各教科担任ごとにフェイスブックとよく似たEdmodoを使用。保護者、生徒でアカウントを持つ。

Connect With Students and Parents in Your Paperless Classroom | Edmodo

 ここに先生からの宿題や、(この問題に答えたら5点あげます、というのもタマにあり毎日チェック必要。うちはしてないようですが)、提出物の念押しなどがアップされます。アカウントを持っている子どもたちが書き込み、宿題を教え合ってもいるようです。

 また、提出物を出さないと成績にわりと響くのですが、提出物を出して、先生がどう評価しているかも、学校区のホームページから個人のアカウントにアクセスして確認します。定期的にこれをチェックするように言われてます。提出したのに、先生が未提出として記録している場合は、異議申し立てをします。

 有名ですが、カーンアカデミーで勉強するように先生から言われています

 Khan Academy

 小学生のときから一部のテストはパソコンで受けているようです。正答が続くと、問題の難易度があがっていくそうです。

 追記 このブログの続編として、子どものスポーツとパソコンという記事を書きました。こちらです。


宿題でも、スポーツでも、パソコンが必要に。米国子どものスポーツ事情(谷口輝世子) - 個人 - Yahoo!ニュース

 今、我が家にはノートパソコンが3台あります。1台は私、もう1台は夫、昨年もう1台を購入し、子ども2人と夫で使っています。

 中学生は家に帰ってくると、まず、パソコンの前に座ります。(だいたいゲームやっています。うちはゲーム機は持っていなくて、パソコンのみですが、それでもずっとゲームしています……)。宿題も少します。友達とグーグルハングアウトで時間を決めて宿題しています(これは紙と鉛筆)。

 宿題もゲームも仕事もできるのがデジタル端末。子どもには

ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること を読むようにすすめてみました。

オートメーション・バカ -先端技術がわたしたちにしていること-こちらは英語版を読んだそうです。