立場の違う両者のためのコミュニケーションガイド
指導者、保護者、生徒の対話ガイド
子どものスポーツの場で、指導者と保護者は両者がうまくコミュニケーションをとるためのコミュニケーションツールとしてお使いください。以下は米国の中学校や高校運動部でよく使われている話し合いのためのルールです。
これは、私、谷口輝世子が作成したもので、日本でも展開・応用可能かを知りたくて公開しています。プリントアウトなどしてご自由にお使いください。
これは話し合いの手順についての雛形ですので、内容については、それぞれの運動部の方針、競技レベルにあわせて変更して使っていただけたらよいと思います
ご意見、ご指摘、ご助言などはツイッターの @zankateiにコメントいただきますようお願いします。
米国でこういった対話ツールが作られている背景、使い方について詳しく知りたい方は『なぜ、子どものスポーツを見ていると力が入るのか』(谷口輝世子・生活書院)をお読みいただけると幸いです。詳細はこちら: https://www.amazon.co.jp/dp/4865001166/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_h4SnFbTDVEP81
指導者から、保護者、生徒に説明するべきこと。(シーズンや新年度など、活動が始まるときに説明します。新しい参加者には入部時に説明します)
コーチの指導方針
1,指導者が、チームの一員としてあなたの子どもにどのようなことを求めているか
2,練習場所と時間、試合の場所と時間をできるだけ可能な範囲で通知。
3,チームから求めるものは何か。(会費や指導料、個人で用意するべき道具)
4,参加規則の違反に対して、どのように対処するか。(退団、退部になるのは、どんなときか)
指導者は、保護者から以下のような相談、質問を受けることは想定している。
1,欠席の連絡
2,指導者の方針についての懸念
保護者から指導者に相談するのに適切な事柄。
1,あなたの子どもの精神面、身体面への対応について。
2,子どもの競技力向上、成長するための方法について
3,子どもの態度などの心配ごとについて
保護者から指導者に相談できない事柄
1,出場時間について
2,チームの作戦・戦略について
3,他の選手について
保護者が指導者と話し合いたいとき。
1,試合の前後、練習中、練習前後の忙しい時間を避ける。試合終了後24時間経ってからにする。(緊急事項は除く)
2,メール、電話などで話し合いをする日時を決めてもいい
3,指導者と連絡が取れないときは、学校のアスレチックディレクターに連絡する。 (日本の場合は主任教員や教頭、校長など)
保護者が指導者との話し合いで納得できないとき。
1,学校のアスレチックディレクターに話し合いの日を予約する。(日本の場合は主任教員、教頭、校長など)