春のダブルロースター

 うちの子どもたちのアイスホッケーシーズンは3月で終了。

 先週は、次のシーズンを編成するためのトライアウトが行われました。

 次のシーズンとは、秋・冬シーズンではなく、春のスプリングホッケーと呼ばれるもの。4月から5月末までの8週程度の期間、主に練習と練習試合を行います。

 この春のトライアウトでおおよその新チームの輪郭を作り、6月末や7月に、秋・冬シーズンのためのトライアウトをもう一度、行います。

 私の子どもたちはミシガンアマチュアアイスホッケー協会に加盟しているチームでプレーしています。

 ミシガンアマチュアアイスホッケー協会では、スプリングホッケーのみ、一人の選手が複数のチームに所属することを認めています。秋・冬シーズンは一人の選手が同協会加盟の複数のチームで同時にプレーすることはできません。

 (ただし、同協会内の規則ですので、ミシガンアマチュアアイスホッケー協会に加盟していないチームと、ミシガンアマチュアアイスホッケー協会に加盟しているチームとの掛け持ちは認められます)

 そのため、スプリングホッケーでは、トライアウトをパスしてオファーのあった複数のチームに所属してプレーする選手が少なくありません。

 複数のチームでプレーする選手は自分に適したチームはどちらかというのを考えることができます。一方のチーム側も秋・冬シーズンでもチームに残って欲しいのは誰かというのを見ることができます。

 言葉を変えれば「二また」とも言える状態なわけです。

 日本だと、「義理人情」や「チームの和」から発生する副作用的な圧力のため、ダブルロースターをすることは難しいかもしれません。

 それでも、米国人のコーチたちは、ドライに割り切っているよう。もちろん、ここに書けない、あれや、これやといった本音をちらっと聞くこともありますが…。

 私自身は、気持ちの面でダブルロースターをうまく受け入れられてない部分もあります。

 その選手と親御さんが「自分(自分の子ども)にとって、一番よいチームを」と決断されたことを尊重する。どちらかのチームを選ばれるときに、うちの子どものいるチームを離れることになっても、それを個人に対しての何か(嫌われたとか)だと受け取らない。私はそんなふうに考えて、うまく受け入れようとつとめているところです。

 うちの子どもたちは春は野球やサッカーもするので、とてもアイスホッケーで2チーム掛け持ちする時間はなし。

 それと、うちの下の息子も、別のチーム(元にいたところで、競技チームが結成されたため)に移ることになりそう。この秋から冬にかけて、お世話になったチームと指導にあたっていただいたコーチにお礼を申し上げてきたところです。