谷口輝世子Kiyoko Taniguchi

米国在住のライター。日本ではスポーツ紙の記者をしていました。スポーツ取材が中心です。

エリートユースアスリートとホームスクール

米国は義務教育年代の子どもでも、学校に通わず、ホームスクールとして家庭や学校以外の場所で教育を受ける権利が認められています。このあたりが「自由の国、アメリカ」の面目躍如かなと思います。

ただし、何でもかんでもご自由に、というのとは少し違います。州によっては、ホームスクールで子どもを教育する場合、保護者にいくつか求めることがあります。

届出も必要のない州。届出は必要のある州。テストのスコア提出や専門家による評価が求められる州。スコア提出、専門家による評価、州の教育ガイドラインに従うことが求められている州。大まかに4つにわけられるようです。

詳しくはこちらのリンクを見てくださいね。HSLDA | Home School Laws

ホームスクールで子どもを教育する理由はいろいろ。保護者が州のカリキュラムや学校教育に不信を抱いている場合、さまざまな理由で(ものすごく勉強ができる子だったり、不登校の子どもさんなども含めて)子どもが集団で教育を受けるよりも個別に教育を受けたほうがよいと保護者が判断した場合や、学校教育が信仰している宗教と異なったことを教えるので通わせたくないなどのようです。

(YMCAや子どものスポーツ教室をやっている民間の団体では、ホームスクールの子どもたちが体育やスポーツもできるようにと、ホームスクール向けの体育プログラムも提供しています)

そして、もうひとつは、ホームスクールだと、学校の始業、終業時間や、長期休暇とのスケジュールとは無関係に、自分たちの都合にあわせてスケジュールを組めるという利点があります。

エリートスポーツ選手のなかにも、練習の時間を確保するために、ホームスクールで学んでいる子どもたちがいます。

練習時間の確保のほか、遠くまで試合に出かけていくことが多くなると、学校も休まなければなりません。ホームスクールだったら、その辺りは都合をつけて、学習内容が途切れ途切れになることなく勉強を続けることができます。

スポーツマネジメント、特にテニスで知られるIMGも、90年代にアカデミーを設立し、エリートのユースアスリートが施設の整ったところで十分に練習しながら、学校生活も送ることをしていますし。

ただ、ホームスクールで子どもに教えるということは、学校の先生の代わりに指導してくれる人が必要です。普通は保護者の人が指導をされているようです。あとは先生を雇ったり。税金が財源になっている公教育に比べて、保護者かそれに代わる人の能力と時間が必要ですし、外注する場合にはお金が必要になります。

ホームスクールとは違うのですが、これもスポーツのトレーニングをするために、学習時間を合わせたものだと思ったので、ちょっとひとつご紹介。

今日、上の息子を4面リンクのあるちょっと離れた練習場まで送っていきました。そこに広告ポスターが貼ってあったんですね。アイスホッケーの指導と教育と両方をやるという内容のものでした。(他にラクロスとサッカーがあるようです)

Global Performance Academy (この社名にも反応しました。日本でもグローバル人材って聞きますけど、アメリカもグローバルに活躍しなければいけないってことになってるんですね)

アイスホッケーはリンク上や、リンクの外、または身体トレーニングではない、メンタルや戦術も含めて年間500時間以上やるそうです。

教育はオンライン教育でブラウン大、コロンビア大、ハーバード大などの名門校に生徒を送り出しているカリキュラムと提携しているようです。

日本だと、私立高校のスポーツ強豪校だと、これと似たようなところもあるのかなと思いますが。なんか、ポスターに使われている子どもが小学生のような感じだったため、何年生から受け入れるのかなと気になりました。今度、聞いてみたいと思います。

私は、たぶん相当な費用がかかるんじゃないかという懸念と、500時間以上にわたってひとつのことをトレーニングするというのはうちの子どもには必要ないと考えているので、うちの子どもたちを送り込むことは考えていません。