今日からメジャーリーグでは、ア・リーグ優勝決定シリーズが始まります。
ロイヤルズには日本選手の青木選手が在籍していることもあり、今年、何度か取材する機会に恵まれました。
ロイヤルズのサルバドール・ペレスは長身で肩もよくブロック力もあり、一発を打てるキャッチャーです。
このペレスがなかなか愉快な選手でして、香水作戦というのを実行しております。
試合前にビクトリアズシークレット(女性の下着を販売しているお店です)の香水を、体につけるのです。
理由は「球審をうっとりさせるため」
確かに球審はしゃがんでいる捕手の真後ろに立っていますから、キャッチャーの首筋からいい匂いが立ち上ると、球審の鼻さきまですーっといい匂いが届きそうです。
8月中旬にカンザスシティの地元テレビのインタビューで明らかにしました。もともと、ペレスととても仲のよいエスコバル選手がビクトリアズシークレットの香水を使っていたので、自分もちょっと使ってみることにしたそうです。
最初、これを読んだときに、私はネタだと思いました。
9月に本人に会う機会があったので、確かめてみました。
2本の香水のボトルを持っていて、つけているところも見ました。
「使ってるんですね」と声をかけると、「使ってるよ」と言いながら、スプレーしていました。
ただ、厳密にいうと香水ではなく、ボディスプラッシュでした。こんなやつです。
この分野、私、詳しくないのでわからないのですが、香水より濃度が薄いみたいです。シャワーの後や、暑い日につけると気持ちよさそう。(私も使ったことがあります)
ロイヤルズがア・リーグ優勝決定シリーズを決めた日に、私は、このエピソードをツイッターに投稿しました。そのとき、「どうでもいいおもしろ情報」として紹介したのですが、どうでもいいことではないのではないか、という反応をいただきました。
確かに臭覚や香りが人間にどのような影響を及ぼすかという研究結果もいくつかあるようです。
悪臭の中で働くよりも、よいにおいの中で働くほうが効率があがるというのは、多くの人が経験しているところ。人工の臭いがイヤならば、自然の森林のにおいも気持ちいいですし。
メジャーリーグの球審が、においによって判定を左右されることはないと思われますが、機械ではない生身の人間ですので、絶対に何の影響もないと断定することもできいないかも。
相手チームの打者をうっとりさせて、そのことでリラックス効果を生み、ヒットにつながるなんてことはないのだろうかという疑問もありますが…。
そういえば、こんなニュースも見かけました。J2札幌がファンを対象にオリジナル香水を販売するとか。
札幌プレーオフへ“フレグランス大作戦” - J2ニュース : nikkansports.com
球場内ににおいが充満すると、それがいい方向につながるのか、それとも濃度が濃すぎて、香り過敏症などの人は苦しいかも。
満員電車などで強い香水がただよってくると、何となく苦しいときもありますしね。
さて、ペレスの香水大作戦は今宵は効果がありますでしょうか。
追伸 ペレス捕手、リーグ優勝決定シリーズの試合前会見でもノリノリだったらしく、記者が座るイスに座って、チームメートのシールズ投手に手を挙げて質問している姿もありました。