ファン目線か、コーチ目線か

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 昨日、デトロイトでユーススポーツを運営している団体を訪ねました。 以前にこの団体の女子バレボールの試合を観戦させてもらったこともあり、事務所を訪ねるのは3回目。昨日はコーチ講習に行ってきました(コーチは全員ボランティアです)。


 犯罪率と失業率が高いデトロイト。この団体では、子どもたちの競技能力向上だけでなく、スポーツを通じて子どもたちがトラブルに巻き込まれることを避け、自立することを長期的な目標にしています。

 コーチ講習とこの団体の活動は、また、どこかに記事を書かせていただきたいと思っています。

 このコーチ講習で宿題が出て、それがとても私の興味のある分野でしたので、少しふれたいと思います。

 以下、講師の人の説明(テープ起こしていないので大まかにです)と宿題の内容です。

 例えば、ファンとして好きなチームの試合を見るとき、どんな視点で見ていますか。メジャーリーグのタイガースの試合を見ているとき、「どうしてここで、このピッチャーと交代させるの?この継投は試合を壊すんじゃないか…」などという感想を持った経験のある人は多いと思います。ファンというのはわりに批判的な目で試合を見ていることが多いんですよ。

 コーチをやっているときにも、ファンの気持ちで見てしまっていることが多いんです。コーチではなくて、ファンのように「どうして、あんなボールを振って三振するの!!」というような気持ちで見てしまうんです。

 バスケットボールでも、アイスホッケーでもかまいませんので、これから自分の好きなチームの試合を見るとき、自分がコーチであることを意識して、できるだけポジティブな視点で見るように努力してみてください。どこかにいいところがあると思うので、それを探すようにしてみてください。案外、難しいんですよ、これが。

 というのが宿題です。

 私はかねてから、スポーツにおける「見る」と「見られる」の関係に興味があります。ポジティブにしろ、ネガティブにしろ、子どもたちのスポーツに大人の評価が入ることには違いはありません。しかし、ファン心理で試合を見るのと、コーチとして試合を見ることの違いはとてもおもしろいとおもいます。

 私も実験的に宿題に取り組んでみたいと思います。

昨日、いただいた冊子。中身はとってもおもしろいのです。