先週末、息子のアイスホッケーの試合がインディアナ州であったので、私と息子の2人チームで行ってきました。(片道4時間ちょっとかかりました。)
試合は週末で終了。
月曜日はマーティン・ルーサー・キングデーで、子どもの学校はお休みでしたので、インディアナポリスダウンタウンへ立ち寄りました。ここにはとても大きな子ども博物館があり、全米でも有名だそうです。が、しかし、ここには行かず、私たちはNCAAのオフィスと博物館へ行きました。
玄関を入ると、アメリカンフットボール選手がお出迎え。
この日は、マーティン・ルーサー・キングデーだっため、博物館は無料開放。また、学生選手が子どもたちにストレッチを教えたり、ボールの投げ方を教えてくれるという催しもありました。
博物館そのものは、それほど大きくなく、一階には各スポーツの紹介などが中心。
二階には小さな体育館のほか、垂直跳びを計測してくれたり、テニスのサーブの速さを体感できる装置があったり、テレビゲームのようなものがありました。しぶしぶついてきた息子も、よろこんで、いろいろとやっておりました。
やはりNCAAというべきか、勉強との両立が大事!みたいなのもがっちりアピールしてありました。高校時代の成績GPAが2.3以上ないとプレーできません!との巨大フォントが踊っていました。
さて、ここから本題。NCAAの博物館は今年は、黒人大学選手の展示に力を入れているようです。その黒人の選手を代表する人物として、70年代にアトランタブレーブスなどで活躍したラルフ・ガーの写真が大きく展示されておりました。
「ラルフ・ガー」と聞いても、ほとんどの人が「ハァ?誰、それ」だと思います。
イチロー選手が2001年にマリナーズからメジャーリーグデビューを果たして、いきなり活躍していた5月ごろのこと。当時のルー・ピネラ監督が「イチロー選手はラルフ・ガーに似ている」と話したのです。そこで、私は編集長からの指令を受け、すでに引退しテキサス州に住んでいたガーさんに話を聞きにいったのです。
ガーさんには自宅の裏庭に出てバットを振ってもらいました。バットがボールをとらえた瞬間に、すでに体が一塁方向へ向かっていることや、なぜ、そういったフォームでも開いた感じにならず打てるのか、などを教えてもらいました。
なによりガーさんがイチロー選手を意識して、自分のことを話してくれたため、聞き手、書き手としてもおもしろかったです。
同じ黒人選手でもあるハンク・アーロンをとても尊敬している様子や、ガーさんの現役時代には功打者が多く、首位打者のタイトルをとりにくい状況があったことも伝わってきました。異なる時代背景でのイチロー選手とガーさんの打撃についての共通点が浮き上がってきました。
雑誌が出てからも好評をいただき、自分でそれなりに満足できた数少ない仕事でもありました。(みっともないけど、ちょっと我ぼめ)
ガーさんにまた、会いたいなあ。