拙著『子どもがひとりで遊べない国、アメリカ』(生活書院)のあとがきに、
米国では飼い猫であっても外をふらふら歩きまわっている姿を見かけることが少ない。そのことが子どもたちの様子を重なって見えることもある。
と記した。
米国では所有者のいるペットは、しっかりと管理下に置かれなければいけない。子どもも同じことのようである。と言う意味で書いた。
Free Range kidsというブログがある。このブログは過度に不安にならずに、子どもたちが大人の付き添いなしに外遊びし、移動できることなどを目指している。
ここで興味深い記事が紹介された。
ある家族が猫を飼おうとして、飼い主を必要としている猫のフェアに出かけた。
飼い主になることの条件に 猫を常に室内で飼うこと という内容があった。
この家族は猫の健康のためにも外へ出すことは必要と考えていた。
しかし、「外は危ない」。「コヨーテなどがいる」。「子猫は決して外に出してはいけない」。「彼らが外での過ごし方を知らない」。「室内だけで飼われている猫は長生きする」。などと言われたそうだ。
この記事を書いた人は、メディアが子どもについて親向けに言っているメッセージと鏡写しのようだ、としている。
http://freerangekids.wordpress.com/2012/08/07/kids-kittens-keeping-them-inside/
私と同じように感じている人がいるのだと思って、なんとなくうれしかった。
が、
つけられているコメントが170件を超えていて、「やっぱり飼い猫は室内で飼わなければいけない」「猫が野鳥の敵になる」などの反対意見も少なくない。
日本に里帰りするたびに、猫が道を歩いていることと、子どもだけで移動することの許容度は正比例するんじゃないのかなと感じていたけど、コメント欄をみて、はて、どうだろうかと悩んでいるところだ。