ここ数日、運動嫌いな子どもたちのことを考えている。
今の時代の子どもたちは、テレビだけでなく、デジタル端末をつかいこなし、いくらでも室内で楽しむ方法を知っている。
自分の手を使ったり、身体を使ったりしなくても、いくらでも遊ぶことができる。
子供の外遊び時間が減っている一方で、習い事としてのスポーツは低年齢化している。
3歳ぐらいから入れるサッカー教室もある。
うちの子どもたちはアイスホッケーをやっているのだけども、満6歳になったか、ならないかの子どもたちがトライアウトを受け、競技チームを編成するというので、びっくり仰天したことがあった。
6歳で競技チームに入るためには、その前年には試合の経験がないと難しい。
ということはその2年前にはある程度、スケートができなければならない。
ということはその3年前にはスケートを開始していないといけないことになる。
これはもう親がいかに早くから子どもを仕込むかの勝負なのか?とも感じた。
小さいうちから、遅れをとらないために習い事としてのスポーツを始める場合、まだ幼いうちに「イヤになったからやめたい」ということも起こりうる。
もしくは、まだ幼いのに「自分は運動は苦手。やめたい」と感じることもあるかもしれない。
幼稚園児のときは、いろいろなスポーツを楽しんでいたのに、小2か小3ごろにパタっと全部やめたという話も別々のところから聞いた。
こうして子どもの運動能力の二極化が生まれるのではないか。
べつにスポーツをやり続けることが大切だとも、素晴らしいとも思わないけども、身体を動かすことの少ない生活を送る子どもたちが、小学校低学年や中学年のうちにスポーツから離れていくことに、私は歯がゆさを感じる。
私自身、上の息子のときには何も考えていなかったので、本人がやりたいといったのでスケートを習い始めたのが5歳半。その後、私自身がユーススポーツのしくみがわかって「早く始めるとおトクなんだ」感じたこともあり、二男は兄とともに3歳半でスケートをしはじめている。
でも「ま、あわてる必要なかったな」というのが今の感想。
それよりも早いうちにスポーツをやめた場合、どこで子どもたちが身体を動かす快感を得る場所がほかにあるかということが気になってきた。
大人の罵りや、うまい・へたの悩みやそんな理由でドロップアウトさせたらいけないなあ。
スポーツを早く始めるよりも、子供が身体を動かす心地よさを感じる場を提供していけるかどうかのほうが、かなり重要だなと最近になってようやくそんなこと考えるようになった。
付け加え。私の場合、5歳とか10歳くらい年上のお子さんを持つ保護者の方とおしゃべりしていると、自分自身が近視眼的に子どものスポーツを見てしまっているなと気づくこともある。